前場コメント No.9 楽天、インスペック、東建コーポ、メック、ソラストなど

2017/03/24(金) 11:30
★9:41  楽天-三菱UFJMSが目標株価引き下げ 国内ECの営業利益の回復タイミングは2Q以降
 楽天<4755.T>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、国内ECの営業利益の回復タイミングは2Q(4~6月)以降と判断。投資判断「Neutral」を継続、目標株価は1250円→1100円と引き下げた。
 SPUに転換したことによる需要喚起の効果が一巡する、2017年2月以降の国内ECの流通総額の動向が、同社の最大の注目点であることに変わりはなし。2月以降も国内EC流通総額の高い伸びが維持できれば、同社の連結営業利益は再び増益トレンドに戻る可能性が高い。また、爽快ドラッグの完全子会社化に注目。カテゴリーごとに大口ショップを傘下に取り込むことで、EC内での占有率が引き上がる可能性がある。

★9:41  インスペック-急騰 AIシステムを開発・製造販売しているメタデータと業務提携
 インスペック<6656.T>が急騰。同社は23日に、人工知能(AI)システムを開発、製造販売しているメタデータ(東京都文京区)と、業務提携契約を締結したと発表した。
 この業務提携により、半導体用精密基板検査装置の外観検査などへ向け、最新、最良の人工知能をメタデータはインスペックに独占的に提供することや、メタデータはインスペックに人工知能の精度向上技術、ノウハウを継続的に提供し、当技術を用いて開発、製造された装置やサービスの売り上げについて、レベニューシェア契約を結ぶといった取り組みを行う予定としている。今後の収益拡大への寄与が期待され、買いが入っている。

★9:48  東建コーポ-三菱UFJMSが目標株価引き上げ アパート市場の需給悪化影響は現状軽微
 東建コーポレーション<1766.T>が3日ぶり反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、高入居率・低解約率が続き、アパート市場の需給悪化影響は現状軽微と判断。投資判断「Hold」を継続も、目標株価は9300円→10200円と引き上げた。
 受注増加に加え、高い入居率を確保していることから、今17.4期、来18.4期の営業増益予想を小幅増額。15年1月からの相続増税により、住宅各社のアパート受注貸家着工が増え、市場空室率の上昇懸念が引き続き高まっている。しかし、同社は仲介店舗「ホームメイト」によるIT活用で入居斡旋に強みを持ち、17/1末入居率が前年同期比0.5ポイント増の96.1%と高水準を維持。土地有効活用の受注が堅調、今17.4期3Q累計の解約率も同1.0ポイント減の3.3%と低水準にあり、アパートローン融資厳格化の影響は軽微と考えるとした。

★9:51  メック-急騰 タイに子会社設立 東南アジア地区における需要増に対応
 メック<4971.T>が急騰。同社は23日に、タイに子会社を設立すると発表した。
 同社の化学薬品は、情報通信機器をはじめ、デジタル家電やクルマ、医療検査器具などのエレクトロニクス機器に用いられる電子基板製造工程で幅広く使用されているという。東南アジア地区における需要の増加に対応するため、子会社をタイに設立することを決定した。今後の収益拡大への寄与が期待され、買いが入っている。

★9:54  ソラスト-SMBC日興が新規「2」 介護&保育ビジネスが今後の成長をけん引
 ソラスト<6197.T>が反発。SMBC日興証券では、介護&保育ビジネスが今後の成長をけん引すると想定。投資評価「2(中立)」、目標株価1550円として、新規カバレッジを開始した。
 同社は、医療事務&介護サービスのパイオニアであり、医療、介護、保育の3事業が主力。医療関連受託事業は国内第2位。2012年にMBOにより上場廃止となり事業構造改革に着手、サービス業ではユニークな「生産性の改善」に取り組んだ結果、業績は13.3期をボトムに大きく改善している。2016年6月に東証第1部に再上場。
 同社は介護事業を今後の成長ドライバーと位置付けているが、SMBC日興でもM&Aなどを通じた業績拡大が続くとみているとし、営業利益は来18.3期47億円→19.3期55億円→20.3期64億円と予想。会社が掲げる中期経営ビジョン(21.3期営業利益70億円)は十分に射程圏内にあると判断。


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