前場コメント No.3 シャープ、グリー、NTTドコモ、小野薬品、OSGなど

2017/04/25(火) 11:30
★9:02  シャープ-底堅い 前期最終赤字250億円も計画上振れとの観測 構造改革の効果浸透
 シャープ<6753.T>が底堅い。25日付の日経新聞朝刊で、同社の17.3期は連結最終損益が250億円前後の赤字だったようだと報じられた。
 液晶パネル事業に関わる減損損失などが響いたが、赤字幅は前の期(2559億円の赤字)から大幅に縮小し、従来予想(271億円の赤字)と比べても改善したという。同社を傘下に収めた台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が主導する構造改革の効果が浸透しつつあるとされる。

★9:02  グリー-三菱UFJMSが「Neutral」へ引き上げ ボトムアウトのモメンタムへ
 グリー<3632.T>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、自社IP「アナデン」でボトムアウトのモメンタムへとコメント。投資判断を「Underweight」→「Neutral」、目標株価を540円→760円と引き上げた。
 4月12日に配信を開始した「アナザーエデン 時空を超える猫(以下アナデン)」の好調なスタートから、売上貢献を勘案し、19.6期までの業績予想を増額修正。バリュエーション水準は、「コンプガチャ問題」以前の収益拡大期の水準へ変更し、目標株価を引き上げ。ただし、株価はすでに上昇しており、レーティングは「Neutral」への引き上げにとどめるとした。

★9:03  NTTドコモ-3日ぶり反落 今期増益幅は限定的との観測 競争激化で顧客囲い込み費用負担に
 NTTドコモ<9437.T>が3日ぶり反落。25日付の日経新聞朝刊で、同社の18.3期の連結営業利益(米国会計基準)は前期推定から微増の9500億円程度にとどまりそうだと報じられた。
 格安スマートフォン(スマホ)との競争が激化し、独自ポイントの付与など顧客囲い込み費用が負担になるという。さらに設備の除却費を前倒しで計上する見込みとされる。前期の営業利益は前の期比20%増の9400億円程度と従来予想並みになったようだ。

★9:03  小野薬品-3日続伸 オプジーボが胆道がん対象に「先駆け審査指定制度」対象品目に指定
 小野薬品工業<4528.T>が3日続伸。同社は4月24日の大引け後に、ヒト型抗ヒトPD-1(programmed cell death-1)モノクローナル抗体「オプジーボ点滴静注」について、「胆道がん」を対象に、厚生労働省が定める「先駆け審査指定制度」の対象品目として指定を受けたと発表した。
 先駆け審査指定制度は、患者に世界で最先端の治療を最も早く提供することを目指して、厚生労働省により2015年4月より試行的に実施されているもの。今回の指定により優先相談や優先審査などの措置を受けることができるとした。

★9:04  OSG-みずほが目標株価引き下げ 北米や中国での自動車向け工具の動向を注視したい
 オーエスジー<6136.T>が4日続伸。みずほ証券では、北米や中国における自動車向け工具の動向を注視したいとコメント。投資判断「中立」を継続、目標株価は2400円→2200円と引き下げた。
 今17.11期1Q決算・個別取材を踏まえ、中立スタンスを継続。主な理由は、為替前提の変更(米ドル115円→110円)を主因とした業績予想の減額。直近1カ月で株価は調整しているが、業績見通しの変化を踏まえれば割安感が大きいとは言い難い。
 当面の注目点は、北米およびアジア(特に中国)における販売動向。北米は、製造業下請け業者向けカタログ品の販売回復が見込まれているが、自動車最終需要の伸びが鈍化する中、いかに拡販を実現できるかが焦点。同様に、中国でも足元は昨年来の自動車生産回復を受けて工具需要も回復基調にあるが、今後は自動車在庫の増加の影響を注視する必要がある。1Qよりも円高影響や固定費負担が拡大する中での、業績モメンタム改善の成否は、両地域の販売しだいであり、今後の動向を慎重に見極める必要があるとした。


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