前場コメント No.9 五洋建設、ビリングシステム、多摩川HD、東レ、東宝など

2017/07/19(水) 11:30
★9:41  五洋建設-3日続伸 20.3期に海外利益2倍増狙う シンガポールや香港で海洋土木工事強化
 五洋建設<1893.T>が変わらずを挟み3日続伸。19日付の日経新聞朝刊で、同社が海外事業の連結営業利益を、20.3期に17.3期比2倍の30億円以上に引き上げる方針だと報じられた。
 清水琢三社長が同紙の取材に対し、「シンガポールや香港を中心に、採算性の高い海洋土木工事の受注を強化する」と語ったという。前期の売上高に占める海外事業の比率は4割弱だが、中韓の建設会社などとの競争で採算が低く、改善を急ぐもよう。

★9:42  ビリングシステム-大幅続伸 電算システムの収納代行に「PayB」を導入
 ビリングシステム<3623.T>が大幅続伸。同社は7月18日、電算システム<3630.T>の収納代行サービスに、ビリングシスのスマートフォン決済アプリ「PayB」を導入することについて、業務提携を行うと発表した。
 業務提携により、電算システムのコンビニ決済サービスのうち、払込票形式の決済に「PayB」を導入する。なお、みずほ銀行、ゆうちょ銀行によるスマートフォン決済アプリ「PayB」の取り扱い開始も発表している。

★9:43  昭和電工-大和が目標株価引き上げ 黒鉛電極の収益改善とM&A後ポテンシャルに期待
 昭和電工<4004.T>が反発。大和証券では、黒鉛電極の収益改善とM&A後ポテンシャルに期待。投資判断「2(アウトパフォーム)」を継続、目標株価を1550円→3300円と引き上げた。
 電炉向け黒鉛電極は需給が改善中。製品値上げと損益改善を期待。HDメディアは収益安定、電子材料用高純度ガスは利益拡大基調。SGL GE社の買収成立後の中長期ポテンシャルにも注目すべきとした。

★9:44  多摩川HDー大幅続伸 神奈川県立産業技術総合研究所公募の事業化推進研究に採択
 多摩川ホールディングス<6838.T>が大幅続伸。同社は18日に、神奈川県立産業技術総合研究所が公募した事業化推進研究において同社子会社である多摩川電子の「次世代電磁環境適合性(EMC)試験に適用可能な光伝送システムの開発」が採択されたと発表した。
 この研究は、青山学院大学の電磁波評価技術と神奈川県立産業技術総合研究所のEMC試験技術を利用し次世代EMC試験に適用可能なRoF(光無線)システムの改良研究を行うものという。RoFシステムは、光ファイバの高絶縁性や広帯域低損失といった特徴を活かし、高精度なEMC計測を実現する有用な技術であり、多摩川電子はEMC計測に関する計測手法の構築や性能向上に向け取り組んでいくとしている。今後の収益拡大への寄与が期待され、買いが入っている。

★9:46  東レ-3日ぶり反落 米国で強度など高めた炭素繊維の最高級品種を本格量産
 東レ<3402.T>が3日ぶり反落。19日付の日経新聞朝刊で、同社が米国で強度などを高めた炭素繊維の最高級品種を本格量産すると報じられた。
 ロケットや衛星、航空機エンジン向けの需要を取り込むという。他のメーカーも米市場の取り込みを急ぐが、高付加価値品を先行投入し、世界首位の座を固めるとされる。足元では主力顧客である米ボーイング向けの出荷が滞るが、次世代製品の投資の手は緩めず収益拡大につなげるもよう。しかし株価は、軟調な地合いのなかで下落している。

★9:46  東宝-野村が目標株価引き上げ 洋画作品に恵まれた決算
 東宝<9602.T>が大幅反発。野村証券では、洋画作品に恵まれた決算と判断。レーティング「Neutral」を継続も、目標株価は3260円→3460円と引き上げた。
 業績予想の上方修正と実績の現預金を今18.2期予想基準のEV/EBITDAの積み上げ方式に反映。映画事業、演劇事業、その他事業を従来通り7倍、不動産事業を15倍(変更なし)で評価。業績予想を見直したが、その確度はまだ低いとし、理由は、(1)7/28公開予定の『君の膵臓をたべたい』、(2)7/26販売予定の『君の名は。』のBlu-ray/DVD、(3)正月興行の映画ライナップの収益寄与がまだ見えないためとした。言い換えると、これらが株価の今後のカタリストと注目。


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