〔Market Flash〕非鉄金属セクター 明暗分かれる金属市況の動向~SMBC日興

2017/07/19(水) 14:20
【14:15】非鉄金属セクター 明暗分かれる金属市況の動向~SMBC日興 SMBC日興証券では、銅箔の成長期待から三井金属鉱業(5706)が2007年以来の高値となるなど、世界的な非鉄企業の株価の上昇を受けて金属市況の動向をリポートした。2015年末以降の主要鉱山の休止、中国の堅調な需要などから、LME在庫の減少基調が続いており、亜鉛市況は今後も堅調な推移が続く可能性が高いとみている。しかし、市況の上昇で鉱山の休止鉱山の再稼動が起これば、市況は反落するリスクも抱えていると指摘。銅は世界的に需要は堅調だが、供給も潤沢であり、市況は横ばい圏の推移が続くとみている。ニッケルはインドネシアの輸出再開が供給圧力となっており、当面は市況低迷が続く見通しだが、世界の過半のメーカーが赤字操業と想定され、減産による市況反転を待ちたいとしている。コバルトの長期的な需給見通しは良好だが、投機的な動きもみられ、反落に注意したいとコメント。インジウムは中国の在庫圧力が強く、市況低迷が続くと予想している。 【13:25】供給大国・中国の方針転換は汎用化学の需給にポジティブ~野村  野村証券では化学・繊維セクターに関して、中国訪問におけるヒアリングなどから、中国の環境規制強化の動きを確認し、今後も加速していくという認識に至ったとコメントしている。中国政府による供給増加抑制などが今後期待でき、競合する日本メーカーの業績にとっては、各製品の需給改善の点からプラスの影響を想定している。個別では、エチレンをアジアで販売している昭和電工(4004)、住友化学(4005)や、中国のエチレン供給抑制が国内需給にもプラスとなる三井化学(4183)、三菱ケミカル(4188)の業績にプラスになると想定している。塩ビ樹脂では、エチレン法で展開する東ソー(4042)、旭硝子(5201)、信越化学(4063)の業績にプラスとみている。加えて、黒鉛電極の供給削減による市況回復は、同業である昭和電工や、原料であるニードルコークスを製造するエア・ウォーター(4088)の業績にポジティブと考えている。 【13:00】ECBと黒田日銀総裁の短期的なインフレ見通しに注目~ドイツ  ドイツ証券では、今週はECB(欧州中央銀行)理事会と日銀金融政策決定会合に注目している。ECBについては、ドイツでは9月にQE(量的緩和)政策縮小決定を予想しており、ドラギ総裁がQE縮小の政策変更があり得ることを示唆するのではないかと想定している。日銀を除く主要中央銀行が金融政策正常化に前向きになっていることもあり、市場への影響は限定的とみている。むしろ、QE縮小のタイミングなどへの言及は、不透明要因が消えることで投資家の押し目買いを誘うと考えている。日銀会合では、7月展望リポートで景気見通しが小幅に上方修正される一方で、物価見通しが2017~2018年で下方修正される可能性を指摘している。ただし、先行きの2%インフレ可能見通しは変わらずで、金融政策は現状維持を想定している。黒田総裁の記者会見では、今後半年程度のインフレについて、強気に変わったかをチェックしたいとコメントしている。 【12:30】S&P500が重要なフシを突破、上昇拡大の可能性が高まる~SMBC日興  SMBC日興証券のテクニカルリポートでは、米国株式のS&P500が重要なフシを突破したことに注目している。S&P500は、長期波動から観測される重要な上値のフシである2454pt付近の2453pt(17/6/19)で頭打ちとなり、高値を抜けずに足踏みが続いていたが、足元の上昇でこのフシを明確に上抜いた。一方でダウ平均は、同様の上値のフシである21780ドルどころを上回っていない。しかしSMBC日興では、構成銘柄の数が多く時価総額ベースで算出されるS&P500の方が、より市場全体の実勢を表しているといると考えている。S&P500が重要な上値のフシを上抜いたことから、ダウ平均も早晩、21780ドルどころのフシを上抜く公算が大きいと判断している。 【11:00】第1四半期は進ちょく率に注目、想定為替レートは実勢より円高~三菱UFJMS  三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、2018年3月期第1四半期(4-6月)の決算発表が本格化することで、コメントをまとめた。1Qでは通期予想に対する進ちょく率に注目が集まりやすいが、過去10年の株価反応をみると、決算発表前後において、通期予想経常利益に対する実績の進ちょく率が高い銘柄はプラス側、低い銘柄はマイナス側へリターンが推移する傾向が強いとのこと。6月末現在の会社予想はアナリスト予想に対し、例年と同様に保守的とみている。東証1部上場3月期決算企業の想定為替レートは実勢より円高水準で、今年度の為替前提は平均1ドル=108.9円、1ユーロ=116.8円である一方、4-6月の市場レートは平均1ドル=111.1円、1ユーロ=122.4円となっている。また、1Qで通期予想(経常利益)を修正する企業の比率は少ないものの、毎年1割程度の企業が修正を行っていることを指摘している。 【10:15】6月米国市場ではPS4がハード販売好調~みずほ  みずほ証券では、日米のゲーム専用機(コンソールゲーム)の6月販売が出そろったことでコメントをまとめた。18.3期1Q(4-6月累計)では、日米両市場でハード販売が大幅に伸びた。Nintendo Switch(スイッチ)効果が主要因であるが、特に米国市場においてPS4が販売を伸ばしていることも大きいとみている。18.3期及び19.3期くらいまでのソフト市場や、スクエニHD(9684)などのゲームソフト会社のEPSを考えると、普及台数が大きいPS4のモメンタムが良好である点は朗報と捉えている。また、スイッチの日米市場でのハード販売に関しては、7月21日予定の「スプラトゥーン2」発売に向け出荷台数が増える見通しであるため、7月はスイッチの増産効果にも注目している。7月は「ドラクエ11」の発売も控えるため、国内ゲーム市場は大きく盛り上がる可能性があると考えている。 【9:20】ピンチはチャンス、スペシャリティ医薬品に注目~SMBC日興  SMBC日興証券では医薬品セクターに関して、7月に北米投資家を訪問し、ディスカッションを行った。同社の論点として、2018年から毎年薬価改定など薬価制度の抜本的な見直しが入り、イノベーション推進だけでなく、社会保障とのバランスが重要性を増している点を説明している。その中で、アンメット・メディカル・ニーズ(難治性疾患に対する医療ニーズ)が高く、競争が少ない特定領域で強みを発揮できる企業に注目すべき(キーワードは「スペシャリティ医薬品」)として、中枢神経領域や抗癌剤領域に強みを発揮できる大塚HD(4578)、泌尿器・血液癌・PAH(肺動脈性肺高血圧症)領域で強いフランチャイズを築きつつある日本新薬(4516)、日本が誇る独自の創薬技術(特殊環状ペプチド技術)で薬剤コストの低減にも貢献するペプチドリーム(4587)の3銘柄をトップピックとして推奨している。 【8:45】寄り前気配は日油、紀陽銀、東宝、名銀が高い気配値  主力株の寄り前気配では、日油(4403) +6.52%、紀陽銀(8370) +2.97%、東宝(9602) +2.79%、名銀(8522) +2.56%、武蔵銀(8336) +2.38%、滋賀銀(8366) +2.08%、三浦工(6005) +2.06%、リンナイ(5947) +2.04%、パーク24(4666) +1.90%、山合銀(8381) +1.90%などが高い気配値。  一方、タカタ(7312)-57.69%、ネクソン(3659) -4.94%、ユニプレス(5949) -2.86%、TC-Lea (8439) -2.75%、キョーリンH (4569) -2.04%、グリー(3632) -1.98%、イビデン(4062) -1.95%、リコー(7752) -1.91%、アサツーDK(9747) -1.88%、日精工(6471) -1.83%などが安い気配値となっている。
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