〔Market Flash〕ドル下落の背景とユーロ・円・コモディティの先行き~SMBC日興

2018/01/19(金) 13:42
【13:40】ドル下落の背景とユーロ・円・コモディティの先行き~SMBC日興  SMBC日興証券では、昨年11月以降から止まらないドル安は、ユーロ高によって生じていると指摘している。ユーロの上昇は、欧州市場が来年の利上げを織り込み始めているからと考えている。現在は来年の1回の利上げを織り込んだところだが、2回の利上げも十分あり、これを市場が織り込もうとすれば、当面ユーロ高が続き、ドルインデックスはさらに下落することになるとみている。一方、金利市場で日銀のQE終了の織り込みが十分進んだため、円高は止まってくると予想している。銀行株の上昇幅から見れば、株式市場は25bp程度のYCC金利の引き上げを織り込んだと想定している。金利市場でも株式市場でも日銀の出口へ向けた政策転換をほぼ織り込んだところで、今後は、オペ減額など日銀要因での円高は起き難くなり、銀行株の上昇も止まってくると予想している。また、コモディティが上昇しているのは、ドル安のヘッジとみている。ドル安はユーロ高で起こっており、当面、ユーロ高が続くとすれば、コモディティ高も続くと予想している。 【13:20】日経平均は20週サイクル高値をつけた可能性~三菱UFJMS  三菱UFJモルガン・スタンレー証券のテクニカルリポートでは、日経平均について考察している。日経平均は、18日に一時的にも24000円台をつけたことで、目先の達成感が台頭しやすいと指摘しており、それは日中高値から安値まで約385円下落した同日の値動きにもうかがい知れるとコメントしている。三菱UFJMSでは、日柄的には日経平均には約20週間隔(19~23週)で安値をつけるサイクルが存在するとみており、17年9月8日の週を起点とした現行の20週サイクルが終わる2月2週までの期間に調整底をつける可能性を指摘していた。同観点から、18日に20週サイクル高値をつけた可能性があるとみており、そうであれば、今後2~4週間は調整地合いになると予想している。 【13:05】米国株は1月半ばから2月ごろにはいったんピークアウトの可能性~大和  大和証券では米国株に関して、短期的な利食い売りに注意が必要と警鐘を鳴らしている。近年において、ダウ平均は年間で15%超上昇した2013年、2009年、2006年、2003年、1999年から翌年前半にかけての推移を見ると、上昇した年の年末にかけての3カ月程度では株価上昇が一段と加速していたが、年明け以降では、いずれのケースでもいったんピークアウトする場面が見られたとのこと。例年の年末には個人投資家の損出し売りが多くなるのに対して、株価が大きく上昇した年には、年末時期の売りは益出しになりかねないことから、年末に売りが手控えられ、年明け以降に売りが集中しやすいことが一因と大和では考えている。過去の同様のケースにおいて、年明け後の株価ピーク時期は1月半ばから2月ごろになったことが多く、大和では、米国企業の業績発表が利食い売りのきっかけになっていた可能性もあるとみている。これらのことから、目先では米国株が軟化する可能性があると考えている。 【10:45】ブラジル二輪車販売台数の底打ちが鮮明に~三菱UFJMS  三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、ブラジル二輪車の販売台数動向を受けてリポートしている。2017年12月は、全体の販売台数が6.9万台(前年同月比22%増、前月比6%減)となった。12月の販売台数は三菱UFJMSの想定を上回っており、ブラジル依存度の高いホンダ系サプライヤーへの印象はポジティブと捉えている。また、販売台数の底打ち感は鮮明で、新興国二輪車市場の足かせでなくなってきた点で引き続き注目したいとコメントしている。三菱UFJMSでは、ブラジル依存度の高いサプライヤーは武蔵精密工業(7220)や日信工業(7230)と推察している。 【10:05】底打ちをうかがう大型液晶パネル需給~みずほ  みずほ証券では、大型液晶パネル需給の底入れが近づいていると考えている。(1)指標性が高いとみずほが考える32”/55”パネル価格が落ち着きを見せつつあること、(2)大手テレビブランド、パネルメーカーの製品・パネル在庫、および製品の流通在庫がほぼ正常水準に戻っているとみられること、(3)2018年暦年では大型パネルの生産能力(面積ベース)が+6.6%、生産が+6.7%の一方、需要は+5.0%と大きなかい離はないと予想していること―の3点をその背景に挙げている。パネルメーカーは高水準の稼働を続けると予想されることから、主要部材の需要も堅調に推移し、大型液晶パネルのバリューチェーンには、方向性としてはポジティブなモメンタムを予想している。2019年の再度の供給過剰懸念から、パネル価格の本格的な上昇は望み薄とみているが、大手パネルメーカーが営業損益ベースで大幅な赤字になる前に需給が底打ちすることは、短期的にポジティブと捉えられると、みずほでは予想している。 【9:35】鉄鋼セクター 電炉の3Qは一時的なブレーキ局面と予想~SMBC日興  SMBC日興証券では、普通鋼電炉メーカーの業績見通しについて考察している。18.3期下期、電炉メーカーの諸コストは上昇基調にあると指摘。各社はコスト転嫁に注力するが、品種によってはコスト増を十分に吸収できていないことや、一部メーカーでは安価な受注残が値上げ効果の発現を遅らせていることも考えられ、3Q業績は楽観できないとみている。また、2017年末以降、国内では上昇傾向にあった流通鋼材価格に一服感がみられることに加え、中国鋼材市況は下落に転じているとのこと。東京製鉄(5423)は2月分の鋼材値上げを見送る可能性もあり、その場合、株価には一時的にネガティブに作用すると考えている。ただし、建設鋼材の需要は堅調であることから、先行き鋼材価格は上昇し、各社の業績は回復基調をたどると予想している。 【8:45】寄り前気配は阪和興、イズミ、トクヤマ、大垣銀が高い気配値  主力株の寄り前気配では、阪和興(8078) +5.83%、イズミ(8273) +4.05%、トクヤマ(4043) +3.87%、大垣銀(8361) +3.56%、ITHD(3626) +3.25%、大陽日酸(4091) +3.23%、電化(4061) +2.95%、ミスミG(9962) +2.68%、日通(9062) +2.60%、H2Oリテイ (8242) +2.55%などが高い気配値。  一方、福山運(9075)-17.11%、ダイセキ(9793) -7.62%、日立キャピ(8586) -2.76%、ブリヂストン(5108) -2.19%、光通信(9435) -2.08%、コムシスHD(1721) -2.05%、東亜合成(4045) -2.00%、名銀(8522) -1.96%、三菱ケミHD(4188) -1.85%、持田薬(4534) -1.85%などが安い気配値となっている。
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