前場コメント No.6 グリコ、nms、カカクコム、三井造船、デクセリアルズなど

2018/02/21(水) 11:31
★9:08  グリコ-三菱UFJMSが「Neutral」へ引き下げ 課題はトップライン成長力の回復
 江崎グリコ<2206.T>が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、課題はトップライン成長力の回復とコメント。投資判断を「Overweight」→「Neutral」、目標株価を6300円→5400円と引き下げた。
 レーティングを引き下げる理由は、(1)3Q(10~12月)業績を踏まえ、18.3期以降の業績予想を下方修正、(2)現在進める構造改革の後のトップライン成長力回復に確信が持てず、当面は業績のビジビリティが低いと考えること。
 国内では、これまで以上に戦略投資を重点ブランドに集約し、非重点ブランドへの投資を抑制する構造改革に取り組んでいる。ただし、今3Q(10~12月)は、非重点ブランドの減収影響に加えて、コストを投入した重点ブランドの販売低迷が重なり、大幅減益となった。国内事業は、チョコレートや冷菓カテゴリーでは高成長を継続。課題は牛乳・乳飲料、ヨーグルト、ビスケットなど、一定の売上規模があるが、市場競争力の弱い重点ブランドの成長力鈍化にあると考えるとした。

★9:08  nms-6日続伸 EMS事業でベトナム進出 現地に子会社設立
 nmsホールディングス<2162.T>が6日続伸。同社は20日に、EMS事業におけるベトナムへの進出および現地子会社設立を発表した。
 今回設立する生産拠点は、プレス工場と実装組立工場で構成され、敷地は4万平方メートルとなり、同社グループにおける最大規模の生産拠点となるという。
 また、ベトナムにおいては、同社グループはすでに人材ソリューション事業(HS事業)において人材派遣および製造受託の拠点を設置し事業展開しており、今回のEMS事業における生産体制拡充の効果も活かし、グループワイドでアセアン地域における事業の発展を目指すとしている。

★9:09  カカクコム-エースが「弱気」へ引き下げ 今期計画の達成は難しいとの見方
 カカクコム<2371.T>が続落。エース経済研究所では、今期計画の達成は難しいと想定。投資判断を「中立」→「弱気」、目標株価を1570円→1450円と引き下げた。
 今18.3期3Qは売上高335億円(前年同期比+5%)、営業利益162億円(同+4%)、税引前利益162億円(同+3%)、当期利益110億円(同+3%)と増収増益。しかし、通期計画に対する進ちょく率は売上高69.8%、営業利益69.5%とやや遅れており、6%増収、10%営業増益の通期計画達成は厳しいと判断。次回の決算で来期計画が発表される予定であるが、「利益の2ケタ成長」の経営目標(今期はIFRS対応のため休止)が維持できない可能性もあると見られる。その場合は失望売りにつながる見通しとした。

★9:09  三井造船-反発 官公庁船の建造量拡大へ
 三井造船<7003.T>が反発。21日付の日経新聞朝刊で、同社が好不況の波が大きい商船の建造比率を下げ、主に海上保安庁向けとなる官公庁船の建造量を増やすと報じられた。
 主力の玉野事業所(岡山県玉野市)で官公庁船の主要部材であるアルミの加工設備を導入するという。複雑な装備を取り付けられるよう従業員の技術力も高め、官公庁船の建造比率を4割強にするとされる。今後の業績拡大への期待から、株価は上昇している。

★9:11  デクセリアルズ-丸三が新規「買い」 スマホ高機能化や自動車の電装化が成長けん引
 デクセリアルズ<4980.T>が反発。丸三証券では、スマートフォンの高機能化および自動車の電装化の進展が成長をけん引していると判断。投資判断「買い」、目標株価1930円として、新規カバレッジを開始した。
 「買い」とする理由は、(1)スマホの高機能化などにより、端末1台当たりの同社製品の売上増加が期待できること。(2)車載ディスプレイ向けの反射防止フィルムの成長期待が高いことの2点。
 今18.3期連結業績予想は、売上高704億円(前期比12%増)、営業利益68億円(同95%増)。2月中旬~下旬の春節明けに、足元で大きく減速している中国スマホ市場が多少持ち直すことを見込み、若干ではあるが会社計画の超過達成を予想するとした。


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