〔Market Flash〕日経平均は底入れを示唆するシグナルが点灯～ＳＭＢＣ日興

【11:00】日経平均は底入れを示唆するシグナルが点灯～ＳＭＢＣ日興 　ＳＭＢＣ日興証券のテクニカルリポートでは、日経平均は3月13日の戻り高値21968円を上抜き、3月23日の20617円で底入れしたことを示すシグナルが点灯したと指摘。目先のフシである22370円どころまでで頭打ちになると再び押し戻される可能性はあるが、今後、予期せぬ警戒材料などが浮上したとしても、930円幅程度か1350円幅程度反落した水準までで下げ止まるとみている。今後は遅くとも2238日サイクルが到来する4月23日前後の時間帯ごろまでには下値固めが終わり、その後は持続的な上昇局面へ移行すると予想している。 【10:30】日本のバイオテック銘柄は「期待」から「確信」への過渡期～野村 　野村証券のバイオテック業界リポートでは、4月17日時点で、バイオテック企業35社の時価総額が2.0兆円を超え、過去最高水準となっていることを指摘している。17年1月以降、ペプチドリーム（4587）の共同開発案件の増加や、サンバイオ（4592）、ＪＣＲファーマ（4552）などで新規性の高い臨床試験が前進したことなどが、業界全体の時価総額を押し上げたと考えている。また今後も、共同開発や新たなシーズの発見や、臨床試験の進展がバイオテック企業の評価を高める傾向は変わらないと予想している。パイプラインの開発ステージが進むことで、投資家のバイオ業界への関心や信頼性が高まり、業界全体の時価総額拡大につながると、野村では考えている。 【10:05】自動車部品ではトヨタ系サプライヤーの業績堅調を予想～ＪＰモルガン 　ＪＰモルガン証券では自動車部品セクターに関して、トヨタ系サプライヤーに関しては、トヨタ（7203）の好調な中国販売モメンタムの恩恵もあり、相対的に堅調な業績を見込んでいる。為替影響も相対的に軽微で、完成車に比べて本決算でのガイダンスリスクも小さいと考えている。カバレッジ銘柄では、堅調な短期業績と中期計画をカタリストにアイシン精機（7259）、また押し目買いスタンスで小糸製作所（7276）に「強気」スタンスで臨みたいとコメントしている。一方、デンソー（6902）と豊田自動織機（6201）は、前期の一過性利益のはく落や為替影響から19.3期は端境期になるとみており、やや慎重なスタンスとしている。 【9:35】決算では賃金・人件費上昇の業績影響に注意～三菱ＵＦＪＭＳ 　三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券では、雇用改善を背景に賃金が徐々に上昇しており、特に中小企業と非製造業で賃金上昇圧力が高まっていると指摘している。中小組合の賃上げ率は1998年以来の高水準にあり、中小企業は大企業より人手不足が厳しいことが、この背景にあると考えている。また、基本給の決定要因にも異なる面があるとみている。大企業は終身雇用的な働き方が多く、労使関係も協調的で、基本給は生活給としての役割がある一方、中小企業は従業員を確保するため、基本給に労働需給や企業業績が影響する。大企業では短期的な業績変動は賞与に反映され、基本給には影響しにくいが、中小企業では総給与に占める賞与の構成比が低い。これらのことから三菱ＵＦＪＭＳでは、大企業が先に賃金を引き上げ、景気回復の広がりを受けて中小企業が引き上げるというイメージがあるが、今回はこの順序が変わると予想している。 【8:45】寄り前気配はジャフコ、ダイセキ、北洋銀行、住友鉱が高い気配値 　主力株の寄り前気配では、ジャフコ(8595) +6.87%、ダイセキ(9793) +3.55%、北洋銀行(8524) +3.06%、住友鉱(5713) +3.00%、ふくおか(8354) +2.76%、ＯＳＧ(6136) +2.69%、三井不(8801) +2.62%、ＣＴＣ(4739) +2.59%、商船三井(9104) +2.35%、協和キリン(4151) +2.24%などが高い気配値。 　一方、テレビ朝日(9409) -7.34%、リコー(7752) -4.45%、近鉄(9041) -3.11%、スルガ銀(8358) -2.87%、ネクソン(3659) -2.54%、ＡＢＣマート(2670) -2.37%、ＮＴＴ都市(8933) -2.22%、Ｈ２Ｏリテイ (8242) -2.20%、ＩＴＨＤ(3626) -2.10%、コメリ(8218) -2.02%などが安い気配値となっている。