広州汽車集団の目標株価を引き上げ＝UBS

　UBSは最新リポートで、広州地盤の大手自動車メーカー、広州汽車集団（02238）の目標株価を12.0HKドルから16.0HKドルに上方修正した。SUVの販売が予想を上回っていることや新モデルの投入などを理由に、2017－18年利益予想を各14％、19％引き上げてそれぞれ93億元、107億元に設定した。これまでの目標株価は2017年予想PER8.5倍、新たな目標株価は同10.4倍に相当する水準。投資判断は「買い」を維持している。『AAストックス』が22日伝えた。 　広州汽車集団の自主ブランド車「伝祺」について、UBSは2017年の利益貢献が前年比147％増の34億元に達すると見込む。1月の「GS8」と「GS4」の販売台数がそれぞれ9000台、3万4000台と予想を上振れたことについて、一人っ子政策の撤廃を受けて7人乗りへ買い換える需要の拡大が背景にあると分析した。 　また、合弁会社の広州ホンダはハイエンドSUVの販売増がけん引し、2017年純利益が前年比49％増の48億元に上るほか、広州フィアットは同4.39倍の12億元になると予想。一方、広州トヨタは新車投入が限られていることから4％減の54億元にとどまると見込んでいる。 　広州汽車集団の株価は日本時間午後3時12分現在、前日比2.40％高の13.68HKドルで推移している。