雲遊控股、4期連続赤字 エンジェル投資の減損処理で

2017/03/29(水) 18:03
 中国のオンラインゲーム開発・配信会社、雲遊控股(00484)が28日大引け後発表した2016年12月本決算は3億9500万元の純損失だった。2013年12月期以来4期連続の赤字となり、赤字幅は前年の1億2900万元から拡大した。本業のゲーム収入が減って粗利益が前年同期比で4割減少した上、エンジェル投資やゲーム知的財産権の減損損失が1億6000万元に上り、業績が悪化した。  売上高は前年比29.3%減の3億6200万元だった。内訳はモバイルゲームが25.6%減の2億3100万元、ウェブゲームが35.1%減の1億3100万元。モバイルゲームは「熊出没」や「剣仙縁」など主力タイトルが成熟期に入って減収。また、モバイルゲーム中心の事業体制へ転換する経営戦略に沿って、ウェブゲームのタイトル数を減らした。  小規模ゲーム開発業者に対するエンジェル投資について、当期に1億3000万元の減損損失を計上した。事業の性質上、予測が難しく、多額の追加資金が必要になるものの、現在の中国本土の資本市場で小規模ゲーム業者向けの資金を調達するのは難しいと判断した。さらに、経営資源を本格派ゲームから引き揚げてカジュアルゲームへ集約する方針の下、中国本土の本格派ゲーム知的財産権ライセンス収入の減価処理が見込まれるため、3000万元の無形資産減損損失を計上した。同社は2014年から多数のモバイルゲーム開発業者などに投資しており、残高は5300万元に上る(2016年までに減損処理した額を除く)。  雲遊控股の29日終値は前日比1.40%安の7.74HKドル。
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