玖龍紙業の目標株価を9％引き上げ＝シティ

　シティグループは最新リポートで、アジア最大の段ボール原紙メーカー、玖龍紙業（02689）の目標株価をこれまでの23HKドルから9％引き上げ25HKドルに設定した。2018－19年の予想純利益を7－8％の幅で上方修正したこと反映させた。投資判断は「買い」に維持し、本土中型銘柄のトップピックへの採用を継続した。『AAストックス』が22日伝えた。 　シティは玖龍紙業が発表した2017年6月本決算について、コア利益が前年比68.1％増の47億6500万元となり、8月の業績見通しで示した45億元を上回ったほか、配当性向が前年の21％から32％に上昇したことはサプライズだったコメント。配当性向はこの先さらなる上昇が期待できるとした。 　シティによると本土では石炭発電に伴う大気汚染解消政策として河北省内の紙生産量を10月1日－11月14日に半減させ、11月15日－12月31日に生産を停止させる方針。規制措置は華東や華北地域にも拡大される見通しで、玖龍紙業の粗利益の押し上げにつながる可能性があるとした。 　玖龍紙業の株価は日本時間午後3時2分現在、前日比0.75％安の15.78HKドルで推移している。