人民銀の公開市場操作、3週ぶり供給超過
中国人民銀行(中央銀行)は今週、公開市場操作(オペ)を通じて差し引き8100億元の資金を銀行間市場に供給した。連日のリバースレポ(売り戻し条件付き債券購入)で計1兆1500億元を供給した一方、週内に償還期限を迎えたリバースレポは計3400億元にとどまった。前週は2300億元の吸収超過だった。月初来では差し引き3500億元を供給している。なお、中国財政部と人民銀は17日、1200億元の国庫定期預金(期間3カ月)の入札を実施し、同額を商業銀行に供給した。
ただ、主要な税金の納付が15日に完了したこともあって、人民銀は17日のオペで差し引き100億元を吸収した。単日として9日以来の吸収超過に転じたことになる。人民銀が引き続き資金の供給規模を抑えれば、12月中旬にはリバースレポの償還と年末に向けた資金需要が重なり、流動性が引き締まる公算が大きい。
人民銀は足元で多めに資金を供給してきた。『中国証券報』によると、10月以降に政府債の発行量が増えた上、今週中に中期貸出制度(MLF)の資金1890億元が償還されることに対応したとみられる。長期金利を低めに誘導する狙いも込められていたもようだ。先月から債券相場が下落(金利は上昇)しており、11月中旬には10年物国債の利回りが4%に接近した。
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