雲南城投置業、筆頭株主などから成都会展を買収へ　取得額240億元

　雲南省政府系の不動産デベロッパー、雲南城投置業（600239）は17日大引け後、不動産開発や会議・展示会、ホテル事業を手掛ける成都環球世紀会展旅游集団有限公司（成都会展）を買収すると発表した。雲南城投置業の筆頭株主である雲南省城市建設投資集団有限公司などから成都会展の株式100％を取得する。取得額は240億元で、うち221億6400万元は雲南城投置業の新株50億9500万株を代価として割り当て、残り18億3600万元を現金で支払う。現金を調達するため、雲南城投置業は新たに最大3億21000万株を最大10者の投資家に割り当てる。 　雲南省城市建設投資集団は雲南省政府傘下の国有不動産会社。成長力が高い成都会展を上場会社の雲南城投置業に注入し、事業拡大を図る。一連の手続き完了後、雲南城投置業の発行済み株式は16億600万株から70億2200万株に増加し、雲南省城市建設投資集団の持ち株比率は現在の34.87％から42.03％へ上昇する。 　雲南城投置業は重大事項の計画を理由に2017年6月26日から株式取引を停止している。今回発表した資産再編について上海証券取引所の承認を得た後に取引を再開する見通し。