中国中薬が取引再開、中国平安保険の12%出資受け入れ

2018/03/20(火) 10:10
 中国中薬(00570)は19日大引け後、中国平安保険(02318/601318)を割当先とする第三者割当増資の計画を発表した。中国平安保険は持ち株比率12%の2位株主となる。中国中薬は中国平安保険を戦略パートナーとして迎え、同社の顧客や販路、医療ヘルスケア分野の技術を漢方薬事業の成長に生かす。特に、中国平安保険が出資する日本の漢方薬大手ツムラと業務提携を結び、先端的な研究や生産技術を取り込む戦略だ。  中国平安保険は中国中薬の新株6億500万株を引き受けることで合意した。1株当たり引受価格は4.43HKドルで、15日終値の5.53HKドルに対し19.89%ディスカウントに相当する水準。調達額は正味で26億7400万HKドルの見込み。うち、15億HKドルを漢方薬事業の拡張や買収に投じる。ほかに2億HKドルを研究開発、4億5000万HKドルを債務返済、5億2400万HKドルを運転資金に充てる予定。なお、計画実施には臨時株主総会での承認と関連当局の認可が必要となる。  中国中薬は16日から株式取引を停止していたが、20日の現地時間午前9時に再開した。
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