LDNFIX=ドル円とユーロドル ややドル売りに傾く
ロンドンフィックスにかけての為替市場は、ドル円やユーロドルがややドル売りに傾くも、大きくレンジを広げるまでには至らなかった。米10年債利回りが先週末比で低下傾向にあったことが、ドルの上値を重くした。ドル円は113.24円まで下押しし、ユーロドルが1.1812ドルまで上値を伸ばした。ユーロに関しては、メルケル独首相が少数政権を望まず、連立による安定政権を目指す意向を示したこともサポート要因となったか。ユーロ円は、ユーロドルとドル円の動きに綱引き状態ではあったが、ユーロドルが強含むと133円後半でじり高となった。NY早朝に起きたバスターミナルでの爆破事件では、容疑者自身が負傷した以外に被害は無く、金融市場の反応も薄かった。
ポンドは、上値の重さが継続された。先週に前進をみせた英・EU離脱交渉だが、欧州委員会から「先週のEUと英国の離脱に関する合意は、法的に拘束力のあるものでない」との発言が伝えられ、先行きへの警戒感がポンドの重しとなった。ポンドドルは1.33ドル半ばで推移し、ポンド円が151円半ばで頭を抑えられた。
オセアニア通貨は、小幅ながらも底堅く推移。豪ドル/ドルが0.7544ドルまで上値を伸ばし、豪ドル円は85円半ばで小じっかり。東京タイムに大きく上昇したNZドルは、ロンドン勢の参入以降は伸び悩むも、対ドルでは0.69ドル前半で小高く推移し、対円での押しも78円前半で限定的だった。
ドル/加ドルは1.28加ドル半ばで方向感なく、加ドル円は88.05円まで売られる場面はあったが、売り一巡後は下げ渋っている。
今週に南アフリカ与党アフリカ民族会議(ANC)の党首選を控え、南ア・ランド(ZAR)は買いが優勢となり、対ドルでは13.57ZAR、対円でも8.35円までZARは強含んだ。
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