中国輝山乳業の株価急落、大株主が巨額流用の報道も
24日の香港市場で乳製品メーカー、中国輝山乳業（06863）の株価が前引け直前に急落。下げ幅は一時前日比で9割超に達した。これを受けて同社は現地時間午後1時から取引を一時停止した。
同件について会社側はいまのところコメントを出していないものの、中国本土の経済ニュースサイト『新浪財経』が伝えたところによると、大株主による資金の流用が見つかったもよう。流用された資金が30億元に上り、不動産投資に充てられたが、回収できなくなっているという。
中国輝山乳業を巡っては、空売り専門の投資会社、米マディ・ウォーターズ・キャピタルが昨年12月、「企業価値がゼロ」として売りを推奨するリポートを発表した。同社は反論したものの、今回の報道によればこの騒ぎを受けて銀行各社がそろって財務内容の監査に乗り出し、結局大量の偽造書類などが見つかった。
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