テンセントの微信、仕事での活用広がる
中国のIT大手、テンセント(00700)の対話アプリ「微信(WeChat)」を仕事で活用する動きが中国国内で広がっている。同社のリサーチ部門、「企鵝智酷(ペンギン・インテリジェンス)」が24日に発表した微信ユーザーの動向調査によると、ユーザーの87.7%が仕事上のコミュニケーション・ツールとして日常的に微信を活用しており、電話やテキストメッセージ、ファクス(59.5%)や電子メール(22.6%)よりも頻繁に利用していることが分かった。『サウスチャイナ・モーニングポスト』が25日伝えた。
友人同士のコミュニケーション・ツールとして始まった微信だが、同アプリを通じて「新たにコンタクトをとったのは仕事上の相手」と答えたのは、ユーザーの57%だった。名刺を交換する代わりに、お互いのQRコードを交換し、微信で連絡を取るのが一般的になりつつある。電話会議でさえ通信環境が整っていれば、いつでもどこでも微信で行うこともできる。モーニングスター・リサーチのアナリスト、Marie Sun氏は「微信を通じた仕事上のつながりが広がれば、微信上で費やす時間も増えるため、広告事業の可能性が高まる」との見方を示した。2016年の微信の1日当たり平均利用時間は66分で、前年から大幅に伸びている。
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