中国食品、食用油の販売事業を中国糧油控股に譲渡
中糧集団傘下の中国食品(00506)と中国糧油控股(00606)は25日大引け後、「福臨門」ブランドで食用油や調味料の小売り・卸売りを展開する中糧福臨門食品営銷有限公司の譲渡について、合意したと発表した。中国食品は中糧福臨門の出資持ち分100%を総額10億5000万元で中国糧油控股に売却する。取引が完了すれば中糧福臨門は中国糧油控股の連結対象に加わる。
中糧福臨門は全国で55万カ所以上の販売拠点を構え、「福臨門」ブランドの食用油の市場シェアは国内2位。大豆油、パーム油など食用油の生産を主力とする中国糧油控股は2006年から中糧福臨門に製品を供給している。中糧福臨門を傘下に収めることで、川上、川下事業の統合によって経営効率の向上が図れるとしている。
一方、中国食品は食用油の販売事業を切り離すことで、経営資源をより潜在力、収益力の高い事業に集約させる方針。今回の取引で10億700万元の売却益を計上する見込み。
中糧福臨門は2016年12月本決算で8000万元の純利益を計上した。
日本時間午後0時9分現在、関連銘柄の値動きは次の通り。
■中国食品(00506):3.14HKドル(前日比1.29%高)
■中国糧油控股(00606):3.62HKドル(同1.12%高)
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