ハンセン銀行の17年12月本決算は17%増益の見通し=市場予想

2018/02/19(月) 14:48
 HSBCグループ傘下の香港地場系大手行、ハンセン銀行(00011)が20日、2017年12月本決算を発表する。外電がまとめた市場予想では、純利益が前年比16.5%増の188億800万HKドルに達する見通し。純金利収入の改善が奏功したもよう。香港では2017年に3度利上げが実施されたが、融資先が苦境に直面したり、返済能力への懸念が強まったりするほどの利上げペースには至っておらず、ハンセン銀行にとっては追い風となった。『サウスチャイナ・モーニングポスト』が19日伝えた。  経営コンサルティング会社、オリバー・ワイマンのピーター・レイノルズ氏は「2017年は香港系銀行にとって最良の年だった」と指摘。その上で今後の課題について、「金利の急上昇と中国の成長鈍化が同時に起きた場合、香港が困難な状況に陥る可能性がある」とした。また、香港で「仮想銀行」の最初の事業免許交付が見込まれていることを挙げ、香港市場のシェアを中国本土のIT大手に奪われることへの懸念も示した。
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