米IBM－時間外で下落　10-12月期は予想を上回るも粗利益率の低下を嫌気か

1月19日 　 終値　前日比　前日比（％）　（時間外）終値比　終値比（％） ----------------------------------　 --------------------------------- IBM 166.81　+0.01 +0.01％ 162.25　 -4.56 -2.73％ 　1月19日の時間外取引で米コンピューターサービス大手のIBM（NYSE：IBM）の株価が下落した。同社が19日の取引時間終了後に発表した第4四半期（10-12月期）決算は、売上高と利益が市場予想を上回った。株価は時間外取引で一時4％近く上昇したが、その後は約3％超下落した。粗利益率の低下が続いてることなどが嫌気されたもよう。 　IBMの第4四半期決算は、売上高が前年同期比1.3％減の217億7000万ドルと市場予想の216億3900万ドルを上回った。継続事業の純利益は同1.0％増の45億500万ドル（市場予想：43億4500万ドル）、調整後一株当たり利益は5.01ドルとなり市場予想の4.88ドルを上回った。粗利益率は前年同期の51.7％から50.0％に低下した。 　事業別売上高では、ワトソンなどの認知ソリューション事業が前年同期比1.4％増の52億9700万ドル、テクノロジー・サービス＆クラウド事業が同1.7％増の93億800万ドルとなった一方、グローバル・ビジネス・サービス事業が4.1％減の41億2100万ドル、システム事業が12.5％減の25億3000万ドル、グローバル・ファイナンシング事業が1.5％減の4億4700万ドルとなった。 　会社側は2017年通期の調整後一株当たり利益を市場予想の13.74ドル対して、13.80ドル以上と見通した。