LDNFIX=ドル円は米金利に左右される、TRYは史上最安値
ロンドンフィックスにかけては、ドル円は米債利回りの動きに左右された。2.36%近辺で推移していた米10年債利回りが、2.333%まで低下したことでドル円は112.18円まで下落した。しかし2.36%近辺に再び利回りが戻ると、ドル円も112円半ば近くまで戻った。欧州通貨はドル安の流れをうけて小幅ながら対ドルで上昇し、ユーロドルは1.17ドル前半、ポンドドルは1.32ドル半ば、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9899CHFまでドル安になったが、ドル円と同様に利回りが上昇すると、下げ幅を縮小した。米株は主要3指数とも上昇し史上最高値を更新したが、為替市場はリスクオンにはならなかった。米10月シカゴ全米活動指数と10月中古住宅販売件数はまちまちな結果で、どちらとも市場は反応薄だった。
コモディティ通貨は軒並み堅調に推移した。コモディティ価格が上昇していることを背景に、ドル/加ドルは1.28加ドル前半から1.2749加ドルまで、加ドル円は88.13円まで上値を広げた。豪ドル/ドルも0.7590ドル、NZドル/ドルは0.6841ドル、ドル/南ア・ランド(ZAR)は13.9886ZARまでドル売りになった。
ロンドン午前に北大西洋条約機構(NATO)や米国との関係悪化を懸念し、トルコリラ(TRY)は史上最安値を更新した。その後トルコ中銀がTRYの調達金利を12.25%まで引き上げ、TRY安を防衛する政策をとったことで若干ながら戻したが、効果も長くは続かずTRY円は28.25円まで最安値を更新した。ドルTRYはロンドン午前につけた3.9776TRYが最安値だったが、依然としてTRYは売られやすい展開だった。
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