後場コメント No.3 東レ、野村不動産、旭化成、東急不動産、三井不動産など

2016/08/25(木) 15:00
★12:49  東レ-岩井コスモが目標株価引き上げ 3期連続で営業最高益更新へ
 東レ<3402.T>が売り買い交錯。岩井コスモ証券では、3期連続での営業最高益更新を想定。投資判断「A」を継続、目標株価を1260円→1300円と引き上げた。
 第1四半期は円高が進行する中で営業利益は2ケタ増益となり、順調な滑り出し。一段の円高は重荷だが、通期も増益を維持し、3期連続の営業最高益更新が期待できるとした。繊維、プラスチック・ケミカル、情報通信材料・機器、炭素繊維複合材料の4事業を軸とした成長戦略も明確。株価の上昇トレンドは続くとの見方を示した。

★12:52  野村不動産HD-もみ合い 株価はほぼ市況悪化を織り込んだ水準 新規「中立」
 野村不動産ホールディングス<3231.T>がもみ合い。シティグループ証券では、株価はほぼ市況悪化を織り込んだ水準と判断。投資評価「2(中立)」、目標株価1720円として、新規カバレッジを開始した。
 他社と比較して不動産市況の悪化(キャップレートの上昇、賃料下落、分譲マンションの価格下落)がNAVPSに及ぼす影響は大きいが、すでに現状株価はそういったリスクをほぼ織り込んだ水準にあると判断。住宅事業については全体の営業利益に占める割合が37%(16.3期)と他社と比べて高く、不動産市況悪化局面で相対的に影響が大きいことが懸念される。しかし、17.3期業績の下振れリスクは低いとみられるため、株価が売られ過ぎた局面でマクロの金融政策の発動やリスクオンのセンチメントになった場合は、株価が強含む可能性はあるとの見方を示した。

★12:56  旭化成-続伸 車向けエンジ樹脂の営業強化 樹脂部品の設計期間4分の1に
 旭化成<3407.T>が続伸。25日付「日刊工業新聞」で、同社が自動車向けエンジニアリング樹脂の営業体制を強化すると報じられた。
 新設したベトナムのコンピューター利用解析(CAE)拠点を今後1年間で増員し、樹脂部品の設計期間を従来比4分の1の1週間に短縮するという。世界の車部品メーカー大手から金属部品を樹脂化したいとの要望は増えているが、従来は人員の限られる国内で対応してきたとしている。欧米とは時差もあり、顧客対応で課題があったが、同分野で先行する化学世界最大手の独BASFを追う考えのもよう。

★12:57  東急不動産HD-反落 賃貸事業は踊り場で今後の成長は鈍化 新規「中立」
 東急不動産ホールディングス<3289.T>が3日ぶり反落。シティグループ証券では、賃貸事業は踊り場で今後の成長は鈍化すると想定。投資評価「2(中立)」、目標株価600円として、新規カバレッジを開始した。
 他社と比較して不動産市況の悪化(キャップレートの上昇、賃料の下落、分譲マンションの価格下落)がNAVPSに及ぼす影響は大きいが、現状株価はそういったリスクをほぼ織り込んだ水準にあると判断。賃貸事業は「銀座東急プラザ」が3月末に開業し、今後の業績寄与が期待されるが、シティでは今17.3期業績にほぼ反映され、来18.3期以降の業績への寄与はマイルドと予想。同社は渋谷駅周辺や東京都港区竹芝地区において大規模な開発を進めており、長期的な利益のポテンシャルは大きいとみられるが、業績寄与はまだ先で株価を押し上げるにはカタリストに欠けると判断。

★13:00  三井不動産-伸び悩み ベストミックスの事業ポートフォリオ 新規「買い」
 三井不動産<8801.T>が買い先行も伸び悩む展開。シティグループ証券では、ベストミックスの事業ポートフォリオを評価。投資評価「1(買い)」、目標株価2800円として、新規カバレッジを開始した。
 中長期的に日比谷、日本橋、大手町エリアの大型再開発の進展による高い利益成長が期待可能。プロジェクトの竣工が2018年以降に集中しているため、相対的に2018年以降の大量供給の影響を受ける可能性があるものの、商業施設の比率が相対的に高く安定した収益成長が見込まれるとした。投資家向け分譲事業や個人向け分譲事業は不動産市況の影響を受けやすく、今後の不動産マクロの環境悪化を想定すると、三菱地所と比較してやや収益のボラティリティーは高いと予想されるとした。


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