後場コメント No.6 富士通、テクノプロ、オムロン、ヨネックス、シーシーエスなど

2017/05/29(月) 15:00
★13:34  富士通-底堅い 高い電圧を持つリン酸鉄系リチウム二次電池用正極材料を開発
 富士通<6702.T>が底堅い。同社は29日に、傘下の富士通研究所が、これまでコバルト系材料でしか実現できていなかった高い電圧を持つリン酸鉄系リチウム二次電池用正極材料の開発に成功したと発表した。
 今後は、今回得た新たな知見を元に、高電圧の状態をより長く維持できるような新規結晶構造の設計を進めることにより、開発した鉄系材料による電極の性能を向上させ、コバルト系材料に匹敵する高エネルギー密度を持つ正極材料の実現を目指すとしている。

★13:45  テクノプロHD-底堅い シンガポールの人材紹介会社を子会社化
 テクノプロ・ホールディングス<6028.T>が底堅い。同社は29日、HRnetGroup(シンガポール)に出資すると発表した。
 同出資は、HRnetpをコアパートナーとするテクノプロのアジア本格展開の第一歩だという。今後アライアンス協議を本格化し、グループのアジア展開構想の具体化と実行を進める。

★13:47  オムロン-丸三が目標株価引き下げ 現在の株価水準には投資妙味がある
 オムロン<6645.T>が4日続伸。丸三証券では、工場の知能化やIoT活用進展などを背景に成長が続くとみて、投資判断「買い」を継続した。目標株価は6300円→5650円と引き下げた。
 今18.3期は、新型スマートフォンなどに関する設備需要の高まりから制御機器事業の売上拡大ペース(為替影響を除く現地通貨ベース)が前17.3期に比べて高まると考えることや、本社他の費用が期初段階では多めに見込まれていると考えることから、会社計画を上回る業績を予想。中長期的には収益性の高い制御機器事業の売上高構成比が上昇することで、営業利益率の向上が期待できると考えているとした。現在の株価水準には投資妙味があると判断。

★13:53  ヨネックス-いちよしが目標株価引き下げ 18.3期は中国事業の伸びが鈍化する見込み
 ヨネックス<7906.T>が続落。いちよし経済研究所では、今18.3期は中国の営業社員育成に注力する予定で、中国事業の伸びが鈍化すると想定。レーティング「A」を継続も、フェアバリューは1575円→1400円と引き下げた。
 今18.3期以降の業績予想を下方修正し、フェアバリューも引き下げるとしたが、この間に株価も下落し、十分調整されたと判断。中国でのバドミントン用品の需要拡大が続く見通しで、中長期的にヨネックスブランドの市場拡大が続くとの見方を維持。足もとの中国経済は、従来に比べると勢いが鈍化しているもようだが、経済的に余裕がある中間層人口が厚いこと、バドミントン人口も同社の事業規模に比べると膨大で、同社の経営環境に大きな影響はないとみられるとした。

★13:57  シーシーエス-5日ぶり反発 中国での合弁を解消し、広東省深圳に独資子会社を設立
 シーシーエス<6669.T>が5日ぶり反発。同社は26日に、中国広東省東莞市の連結子会社である東莞鋭視光電科技(以下、Rsee)における同社の出資持分(51%分)の全てを東莞科視自動化科技に譲渡し、合弁契約を解消すること、および、中国広東省深セン市に、シーシーエス100%出資のCCS Chinaを設立することを発表した。
 シーシーエスは、現地ニーズに沿った製品・サービスの提供による中国市場におけるシェア拡大を目指し、合弁によりRseeを設立したが、シーシーエスと現地側との間で、経営戦略などにおける調整に時間を要することから、合弁契約を解消することとした。
 また、中国国内では、画像処理検査用LED照明市場の拡大が続いており、同社製品は、品質の高さを評価され、日系企業だけでなく現地メーカーにも採用されているという。同社は、これらの顧客ニーズに迅速かつきめ細かく対応し、顧客に役立つソリューションを広く提供するため、広東省深セン市に100%出資の子会社CCS Chinaを設立することととした。今後の業績への貢献が期待され、買いが入っている。


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