前場コメント No.9 HIS、ニチユ三菱、IIJ、横河電機、ソフトバンクなど

2017/06/22(木) 11:31
★9:34  HIS-ジェフリーズが目標株価引き上げ 日本人海外旅行は安定成長産業になると予想
 エイチ・アイ・エス<9603.T>が続伸。ジェフリーズ証券では、日本人海外旅行は中期安定成長産業になると予想。投資判断「BUY」を継続、目標株価を3800円→4200円と引き上げた。
 2017年に入って以降、日本人出国者は1~4月で累計前年比7.1%増加した。思いのほか堅調な成長を遂げており、「為替インパクト」以上の力がここには働いていると考えるとした。背景としてまず、シニア層の拡大があると注目。JTB総研の調査では、60歳以上の世代は他の世代よりも海外旅行に意欲的な層の比率が高いことが示されており、シニア層のミックス増加は、海外旅行市場の押し上げに傾向する見込み。なお、現状65~69歳の44%が何かしらの職についており、彼ら団塊の世代のレジャー市場への流入は今後も続く見通しとした。

★9:42  ニチユ三菱-大幅に5日続伸 米国で補修部品の供給体制拡充
 ニチユ三菱フォークリフト<7105.T>が大幅に5日続伸。22日付の日刊工業新聞で、同社が、米国で補修部品の供給体制を拡充すると報じられた。
 米国でフォークリフト部品を保管するパーツセンターを月内に開設するという。米国では4カ所目のパーツセンターとなり、陸送による部品の翌日配送エリアを拡大するとされる。同社にとって米国は、総売上高の約36%(約980億円)を占める重要市場で、アフターサービス体制の充実で、競争力の底上げにつなげる考えのもよう。今後の海外収益の伸びが期待され、買いが入っている。

★9:42  IIJ-野村が目標株価引き上げ さらなる利益水準切り上がりを待つ
 インターネットイニシアティブ<3774.T>が3日ぶり反発。野村証券では、さらなる利益水準切り上がりを待つとして、レーティング「Neutral」を継続した。目標株価は1600円→1980円と引き上げた。
 ネットワークサービス事業は、MVNOサービスや情報セキュリティ案件の寄与により、17年12月から計上見込みのフルMVNO関連費用4億円を吸収し、粗利益は前期比15%増が見込まれる。 MVNO契約の純増数は前17.3期の62.8万から今18.3期は60.7万に若干鈍化すると予想されるが、依然として伸びは高い。一方、システムインテグレーション事業の粗利益はクラウド事業が新たなプラットフォームGIO P2の採用拡大で、不採算案件も減少するため、同13%増を見込むとした。このため、販売管理費増同約17億円を吸収し、営業利益は同34%増の68.9億円を予想。

★9:46  横河電機-野村が目標株価引き上げ 国内制御はプラントの高経年化で需要は堅調
 横河電機<6841.T>が続落。野村証券では、国内制御はプラントの高経年化で需要は堅調と判断。レーティング「Neutral」を継続も、目標株価は1700円→1890円と引き上げた。
 野村では今18.3期以降の業績予想を微修正、レーティング「Neutral」を継続。制御事業では国内のプラントやインフラ関連向け需要が堅調、収益性の改善が進んでいることを考慮したもの。大型LNGの受注には時間がかかる見通しだが、プラント業界の受注は緩やかな回復基調と見られるとした。
 野村では今18.3期の営業利益を前期比12%増益と予想。制御事業の営業利益は同8%増益、計測機器事業の営業利益も前期に計上した在庫評価損がなくなり、同2.2倍へ改善を見込むとした。

★9:47  ソフトバンクG-反発 10兆円ファンドの出資先5000社まで拡大
 ソフトバンクグループ<9984.T>が反発。22日付の日経新聞朝刊で、同社が、サウジアラビアなどと5月に発足させた10兆円規模の投資ファンドについて、出資先などグループ企業を5000社規模に広げると報じられた。
 孫氏が腕を見込んだ起業家と資本関係を通じて緩やかな連合体を築くという。そこから相乗効果や新たなビジネスモデルを生み出していくとされる。米ヤフーや中国アリババ集団への出資が代表例といえるが、ファンドの狙いも同志的結合を広げるためのもよう。今後の収益の伸びが期待され、買いが入っている。


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