前場コメント No.9 近鉄エクスプレス、ブリヂストン、アイスタイル、ファインシンター、三井不動産など

2018/05/25(金) 11:30
★9:24  近鉄エクスプレス-みずほが目標株価引き上げ 費用増による利益率の停滞を懸念
 近鉄エクスプレス<9375.T>が4日続落。みずほ証券では、費用増による利益率の停滞を懸念するとし、投資判断「中立」を継続した。目標株価は2100円→2500円と引き上げた。
 今19.3期に入っても半導体関連の航空輸出の拡大は継続。AI活用や電気自動車の増産など、電子部品需要のすそ野拡大により、短期の景気変動とは異なり、当面航空輸出需要の好調は続く見込み。
 一方で、事業基盤強化費用として、人件費などを中心に今19.3期はAPLLで、来20.3期は日本セグメントで一定の費用が増加する見通し。また、同社は日本発のグローバルフォワーダー企業を目指すため、当面はシェア拡大を優先する方針。営業利益率の改善は低位にとどまると考えるとした。

★9:27  ブリヂストン-丸三が目標株価引き下げ 為替前提などを見直し
 ブリヂストン<5108.T>が3日ぶり反発。丸三証券では、為替前提などを見直し。投資判断「買い」を継続も、目標株価は5500円→5400円と引き下げた。
 「買い」を継続する理由は、(1)18.12期は天然ゴム価格の下落と前期に実施した値上げにより、スプレッド拡大を予想すること、(2)競合企業が少なく高収益ビジネスと推定する鉱山用タイヤの回復、(3)グローバルで競争力を有し、安定高収益が見込まれる企業(消耗品である市販用タイヤの販売本数は安定、強いブランド力や技術優位性、日本やアジアの一部での高シェア、電動化・自動運転の影響が小さい)ととらえると、3%以上の配当利回りは魅力的と考えるためとした。

★9:29  アイスタイル-4日ぶり反発 簡易株式交換で子会社メディア・グローブを完全子会社化
 アイスタイル<3660.T>が4日ぶり反発。同社は24日に、子会社であり美容業界に特化したPR活動の支援を行っているメディア・グローブを完全子会社とする株式交換を行うと発表した。
 グループの意思決定のさらなる迅速化、経営資源の最適化を図り、効率的かつ機動的な経営体制を確立することが目的。メディア・グローブ株式1株に対して、同社の普通株式400株を割り当て交付する。なお、この株式交換により交付する株式は、保有する自己株式を充当するため、新株式の発行は行わない。

★9:30  ファインシンター-続伸 国内工場再編で鉄道向け部品拡充へ
 ファインシンター<5994.T>が続伸。25日付の日刊工業新聞で、同社が国内工場の生産品目を再編すると報じられた。
 山科工場での自動車のショックアブソーバー(緩衝器)用部品の生産を滋賀県や岩手県の工場に移管し、空いたスペースを鉄道部品などの生産に振り向けるという。自動車部品事業はハイブリッド車(HV)向けなど電動化部品の受注を強化する一方、新たな事業の柱と位置付ける鉄道向け部品で2020年度に売上高40億円(17年度比約2倍)を目指すとされる。今後の業績拡大への期待から、株価は上昇している。

★9:30  三井不動産-SMBC日興が目標株価引き上げ 利益成長やROA・ROE改善を長い目で期待
 三井不動産<8801.T>が小安い。SMBC日興証券では、利益成長やROA・ROE改善を長い目で期待したいとコメント。投資評価「1(アウトパフォーム)」、目標株価を3200円→3300円と引き上げた。
 新経営計画で、(1)2025年頃までに営業利益3500億円(年間平均5%超の営業増益、うち海外事業30%)、(2)総還元性向35%程度と、長期的な成長や株主還元策の一定の改善が示された点を評価。ROEについては現行の7%程度が適切としているため、短期的に大幅な改善は期待しにくいが、長い目での改善に期待。
 今19.3期予想ベースNAVディスカウント30%、インプライド・キャップレート5.1%と割安な水準と判断。同社については、新経営計画発表のカタリストが終了したことから、短期的ではなく中長期的な株価改善を展望しているとした。


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