後場コメント No5 住友不動産、ヒューリック、古河電池、アルプス電気、ユニ・チャームなど

2014/08/29(金) 15:00
★13:40  住友不動産-4日続落 NAV増加余地は限定的も非賃貸事業が高収益 「中立」継続
 住友不動産<8830.T>が4日続落。シティグループ証券では、NAV増加余地は限定的も非賃貸事業が高収益と判断。投資評価「2(中立)」、目標株価4200.0円として新規カバレッジを開始した。
 住友不は港区、新宿区を中心とした東京オフィスへの集中投資を特徴とする。会社公表値と比べてNAVPSの増加余地は限定的だが、非賃貸事業における高い収益性を考慮すれば株価は適正範囲と判断。なお、大型開発案件の取得によって投資額が想定を大幅に上回った場合には、(1)賃貸ポートフォリオ入れ替えに伴う資産売却(REIT新設も選択肢)、(2)エクイティファイナンスのいずれか、または両方が実施される可能性があるとの見方を示した。

★13:43  ヒューリック-3日続落 建て替えに加え新規投資がNAV増加のけん引役へ 「中立」継続
 ヒューリック<3003.T>が3日続落。シティグループ証券では、建て替えに加えて新規投資がNAV増加のけん引役になると想定。投資評価「2(中立)」、目標株価1230.0円として新規カバレッジを開始した。
 旧富士銀行の店舗ビル管理事業から出発したヒューリックは、銀行支店が入居していた駅前低層ビルの建て替え事業を推進し、賃貸キャッシュフローを拡大してきた。ただし、今後は外部から取得した稼働中ビルの回転や再開発も経営戦略の中心になると見られ、熾烈な取得競争の中、財務面も含めて難しいかじ取りを迫られる見通し。直近の株価は調整しているが、建て替え事業や新規開発事業が成功裡に終わり、高い増益率が持続する前提としても、バリュエーションの割安感は乏しいとした。

★13:44  古河池-後場ストップ高 世界初紙容器の非常用マグネシウム空気電池を発売へ
 古河電池<6937.T>が後場ストップ高。同社は29日、世界で初となる紙容器でできた非常用マグネシウム空気電池「マグボックス」を12月中旬より発売開始すると発表した。
 水や海水を入れるだけで簡単に発電できる。使い捨て電池として使用後の廃棄が用意となるよう紙製の容器を採用した。発電時間は最大5日間で、長期保存も可能だという。主に、災害時の電力確保を目的とし、自治体向けに販売する予定。

★13:47  アルプス電気-SMBC日興が目標株価引き上げ OISの本格普及で業績拡大続こう
 アルプス電気<6770.T>が5日続伸。SMBC日興証券では、手振れ補正(OIS:Optical Imaging Stabilizer)の本格普及で業績拡大続くと想定。投資評価「1(アウトパフォーム)」を継続、目標株価を1500円→2000円と引き上げた。
 OISの普及前提を見直し、ハイエンドスマートフォンでのOIS採用が進み、同社が恩恵を受けると予想。1Qの同社のVCM、OISの設備投資増額、競合のミツミ電機のOIS市場予測、スマートフォンのカメラ機能とコンパクトカメラの機能格差などを考慮すると、OISの普及率が上昇する可能性が高いと判断。
 株価に上昇余地があること、アップルの新モデルの発売に伴い、OISに対する関心が高まって同社に対する期待値が高まるとみられることから、セクター内相対評価に基づく投資評価「1」を継続した。

★13:51  ユニ・チャーム-CSが新規「UNDERPERFORM」 中国プレミアム紙おむつが成功するか不透明
 ユニ・チャーム<8113.T>が反落。クレディ・スイス証券では、中国プレミアム紙おむつが成功するか不透明とコメント。投資評価「UNDERPERFORM」、目標株価5900円として新規カバレッジを開始した。
 ベビー・フェミニンケア分野でのアジアを中心とした新興国でのプレゼンスの高さが同社最大の特長。直近では増配や株式分割を発表するなど株主還元強化を好感。短期的には、年末商戦に向けて本格発売する中国でのプレミアム紙おむつが販売苦戦する可能性があり、年末以降に一度株価調整するリスクがあると注目。ただし、中長期成長ポテンシャルの高さは不変とした。


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