〔Market Flash〕日経平均は小幅続落 米FOMCの結果公表を前に様子見ムードが強まる

2014/09/17(水) 15:52
【15:50】日経平均は小幅続落 米FOMCの結果公表を前に様子見ムードが強まる  17日の東京市場は小幅続落。早期利上げ懸念の後退で前日の米国株が上昇したことを受けて、買い先行で推移した。ただ、今晩の米FOMC声明文とイエレン米FRB議長会見の内容を見極めたいとの見方が強まり、上げ幅を徐々に縮小する展開に。後場入り後はアジア株安や先物売りに押されて指数は下げに転じる場面もあり、前日終値を挟んで一進一退の動きをみせた。売買代金上位はソフトバンク、トヨタ、ミクシィ、みずほ、三井住友など。業種別では、値上がりは鉱業、小売、医薬品の3業種のみ。値下がりは海運、不動産、その他金融、パルプ・紙、電気・ガスなどが上位に並んだ。 【14:10】TOPIXは1月高値を更新も上昇の持続性に乏しい~三菱UFJMS  三菱UFJモルガン・スタンレー証券のテクニカルレポートでは、TOPIXと日経平均の今後の値動きは、ドル円が描く波動パターンと同じか、それに近いものになると予想している。TOPIXは1月高値を上回ったものの、足元のドル高・円安は目先的にも終了するとみており、TOPIXの上昇も持続性に乏しいと考えている。ドルベースでは日経平均もTOPIXも2013年5/23につけた高値をいまだに抜けておらず、ドルベースでの日経平均の今年の高値は155.36ドル(1/6)、TOPIXの高値は12.649ドル(7/28)とのこと。ドルベースで昨年5月高値を更新できないうちは、持続的な上昇局面に入ったとみなすことはできないと考えている。 【13:35】資本規制報道、劣後債増発だけなら大手銀の株主還元姿勢変化なし~バークレイズ  バークレイズ証券では、金融安定理事会(FSB)が、世界の大手銀行に対して自己資本比率の最低基準を現行バーゼルⅢの10%から16~20%まで引き上げることを協議する可能性があると、14日付日本経済新聞が報じたことを受けリポートしている。仮に事実とした場合、国内大手銀行が将来的に劣後債を増発する可能性はあるが、普通株の資本政策を変更する必要性は低いとみており、すなわち増資の必要もなく、配当引き上げを先送りする必要もないと予想している。合意水準が16%なら劣後債増発の必要性も高くないと想定している。また、劣後債増発だけであれば、金利負担が増加するものの、今後の海外収益拡大などで吸収できる範囲と考えている。 【12:50】通信セクター 新型iPhone発売で販売競争が凪から激化へ~CS  クレディ・スイス証券では、国内の移動体通信は今期ここまで落ち着きを取り戻していたが、新型iPhone発売により再び販売競争がエスカレートする懸念がぬぐえないと指摘している。国内大手3社の料金発表では、2年契約を条件にiPhone6の16GBモデルは実質無料となり、株式市場の一部で聞かれた値上げ楽観論は裏切られた格好となった。無料販売は各社の利益減要因であり、印象はネガティブととらえている。またNTTドコモ(9437)は、他キャリアの旧型iPhone全モデルの下取りを発表したが、他社による対抗措置を誘発しかねない点を懸念している。今後は各社の販売動向を注視する必要があると考えている。 【11:00】リース系ではオリックスと三菱UFJリースを「買い」推奨~大手外資系証券  ゴールドマン・サックス証券では、リース会社がビジネスモデルの大胆な変革に乗り出すなか、オリックス(8591)と三菱UFJリース(8593)の動向に注目している。オリックスに関しては、メガソーラーを中心とした再生可能エネルギー事業の事業価値に着目している。また、三菱UFJリースは航空機関連リース事業を拡大させているが、バリュエーション面では十分に評価されていないと考えている。GSでは両社を投資判断「Buy(買い)」で推奨している。 【10:20】FOMC声明から「相当の期間」の文言が削除されるかどうかに注目~JPモルガン  JPモルガン証券では米FOMCに関して、資産買い入れ額の100億ドル/月縮小は確実視されており、注目は声明の変更やFOMCメンバーの経済見通し、イエレン議長の会見に集まるとみている。声明については、資産買い入れ終了後も低金利政策を「相当な期間」維持するとの文章から、「相当な期間」の文言が削除されると予想している。これは、利上げの判断は経済情勢で行うというメッセージを送る事が主目的であり、必ずしもタカ派シフトを意味しないが、FRBは市場がこれをタカ派的なメッセージと受け取ることを回避するために、何らかの文言をあわせて導入する可能性もあると予想している。 【9:55】鉄鋼セクターは株価上昇の条件出そろう、トップピックはJFEと神戸鋼~CS  クレディ・スイス証券では鉄鋼セクターに関して、高炉株への強気姿勢を改めて強調している。高炉株と相関性が高い在庫循環、鉄スクラップ価格がそれぞれ改善、反発しており、株価上昇の条件がそろったと判断している。また、日本以外の鉄鋼株は上昇しており、出遅れ感が顕著とも指摘している。個別では新日鉄住金(5401)、JFEホールディングス(5411)、神戸製鋼所(5406)の高炉3社の投資評価「OUTPERFORM」を再強調しており、JFEと神戸鋼をトップピックに挙げている。 【9:15】アリババ保有分を考慮したソフトバンクの価値~SMBC日興  SMBC日興証券では、アリババ保有分を考慮したソフトバンク(9984)の価値についてリポートしている。アリババのIPO価格仮レンジは66~68ドルとなっており、この上限で価格が決定した場合、保有株式価値を除いたソフトバンクのプレミアムは、9/12時点でわずか+0.9%とのこと。SMBC日興のセクター担当アナリストは、ソフトバンクの日本における通信事業の価値を約5兆円と見積もっており、これは1株あたり4164円に相当する。9/12時点におけるソフトバンク1株当たりの保有株式価値8291円とあわせると、ソフトバンクの株価は12455円まで上昇余地があり、アリババ上場後の株価次第ではさらに上値の可能性もあると分析している。 【8:45】寄り前気配はセイノー、TOTO、ニトリ、三和HDなどが高い気配値  主力株の寄り前気配では、セイノーHD(9076) +2.99%、TOTO(5332) +2.83%、ニトリHD(9843) +2.66%、三和HD(5929) +2.49%、NOK(7240) +2.20%、日化薬(4272) +2.20%、ジェイテクト(6473) +2.07%、日東電(6988) +2.04%、東エレク(8035) +2.03%、アシックス(7936) +2.02%などが高い気配値。  一方、関西電(9503) -4.80%、博報堂DY(2433) -3.65%、島忠(8184) -3.60%、TSIHD(3608) -2.93%、大気社(1979) -2.53%、TC-Lea (8439) -2.14%、キヤノンMJ(8060) -2.14%、太陽誘電(6976) -2.13%、日本ペ(4612) -2.08%、クボタ(6326) -2.05%などが安い気配値となっている。
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マーケットデータ
日経平均 38,460.08 +907.92
TOPIX 2,710.73 +44.50
グロース250 655.60 +4.96
NYダウ 38,503.69 +263.71
ナスダック総合 15,696.64 +245.34
ドル/円 154.90 +0.07
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