後場コメント No4 ニトリHD、ワコールHD、パイオニア、帝人、アンリツなど

2014/09/30(火) 15:00
★13:20  ニトリHD-バークレイズが目標株価引き上げ 高値恐怖症
 ニトリホールディングス<9843.T>が5日ぶり反落。バークレイズ証券では、業績予想増額により、レーティング「イコールウエイト」を継続も、目標株価は5600円→6200円と引き上げた。
 商品入れ替え効果が想定以上に健闘している点を評価。家具=耐久財=増税後の消費支出縮小影響を受けやすいと見ていたが、同社の場合は重厚長大な家具ではなく、生活雑貨や一工夫ある寝具が想定以上に全体売り上げに貢献していると推察。
 ただし、株価は直近3カ月で26%上昇しており、小売平均5%やTOPIX16%を上回り、短期的な株価調整リスクも否めないと指摘。今期業績上ブレを見込んでも、現状株価に割安感は乏しいと見て「中立」継続。

★13:24  ライオン-小幅反落 解熱鎮痛薬『バファリンプレミアム』の販売が好調
 ライオン<4912.T>が小幅反落。同社は9月30日前場引け後に、『バファリンプレミアム』発売後、それまで横ばい傾向にあった解熱鎮痛薬市場が前年比4%増と伸張し、中でも高機能カテゴリーの解熱鎮痛薬市場は前年比16%増と大きく拡大していると発表した。
 さらに、前年割れが続く解熱鎮痛薬市場の平均販売単価は、同期間前年比1%増に回復するなど、市場の活性化に貢献しているとした。また、『バファリンプレミアム』は販売計画比50%増と好調に推移しており、約6カ月で年間計画を達成したとしている。

★13:24 ワコールHD-反落 やせる下着違法で130万ドル和解金 「カフェインが脂肪細胞破壊」と宣伝
 ワコールホールディングス<3591.T>が反落。米連邦取引委員会(FTC)は29日、同社傘下の米国ワコールが科学的証拠がないのに「やせる下着」と宣伝して女性用下着を販売していたのは法令違反だったとし、130万ドル(約1.4億円)の和解金を支払うことに同意した、と発表した。
 FTCと同社によると、米ワコールは「iPant」と呼ばれる商品に関して、製品に含まれるカフェインが脂肪細胞を壊し体形がスリムになるなどと宣伝していた。FTCは調査の結果、実際には科学的な裏付けがなく、明白な違法行為だと指摘した。和解金は製品を購入した顧客への代金の返金に充てられるという。iPantは、米国やシンガポールなど約10か国でこれまで計約32万枚出荷したが、日本では販売していないとのこと。

★13:28  パイオニア-反落 LTE通信モジュールを搭載したミラー型車載機器を開発
 パイオニア<6773.T>が反落。同社は9月30日の前場引け後に、車載機器として国内で初めて、1LTE通信モジュールを搭載したクラウドサービスを活用する「ミラー型テレマティクス端末」を開発したと発表した。しかし、マーケットの反応は薄い。
 高速・大容量・低遅延のLTE回線を使って常時ネットワークに接続しているため、“音声対話型ドライブエージェントサービス”を使って、ドライバーが必要とするさまざまなリアルタイム情報(施設、渋滞、天気、ニュース等)を入手したり、ナビ機能を操作することが可能。また、広角車載フロントカメラを内蔵しているため、ドライブレコーダーとして使用できるほか、独自の画像センシング技術によるレーン移動検知/前方車両発進検知や、内蔵センサーによる危険運転検知などの安心運転支援を受けられるとした。

★13:28 帝人-小幅続落 L-BSF型の高変換効率太陽電池向け材料を開発
 帝人<3401.T>が小幅続落。同社は29日、米ナノグラム・コーポレーションと共同で、ローカルバックサーフェスフィールド(L-BSF)型高変換効率太陽電池を製造するための材料「NanoGramシリコンペースト」を開発したと発表した。
 シリコンウエハーに印刷、加熱して不純物拡散層(電気伝導率を高くした部分)を形成でき、変換効率が従来よりも0.5%高いL-BSF型太陽電池の製造を可能にした。太陽電池メーカーへの提案や、プリンタブルエレクトロニクス材料として半導体分野への活用も視野に入れる。

★13:34 アンリツ-JPモルガンが「Neutral」へ引き下げ 計測機器のスローな受注に変化なし
 アンリツ<6754.T>が3日続落。JPモルガン証券では、2Qプレビュー・リポートを公表し、計測機器のスローな受注に変化なく、業績予想を下方修正。投資判断を「Overweight」→「Neutral」、目標株価を1200円→980円と引き下げた。
 2Qも計測機器の受注はスローペースと推測。中国LTE端末普及に伴う製造用モバイル計測機器の需要拡大に加速感はなく、引き続きネットワークインフラやエレクトロニクス向け計測機器が弱含みで推移しているため。収益柱のモバイル計測機器もチップメーカーのモデム撤退や、同社にとっては重要顧客であるサムソンのスマホの先行き懸念が強まる中、中期成長に対する期待は縮小していると判断。業績予想を下方修正し、バリュエーションの見直しを含め、目標株価を15年度PER14.4倍(従来16.0倍)で算出した980円に引き下げ。


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マーケットデータ
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NYダウ 37,735.11 -248.13
ナスダック総合 15,885.02 -290.08
ドル/円 154.32 +0.05
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