〔Market Flash〕日経平均は4日ぶりに反落 手がかり材料不足で方向感に乏しい展開

2014/11/26(水) 15:52
【15:50】日経平均は4日ぶりに反落 手がかり材料不足で方向感に乏しい展開  26日の東京市場は4日ぶりに反落。外部環境に目立った動きがない中、株価水準が高値圏にあったことから売り先行で始まった。ただ、大きく売り込まれることはなく、下値では押し目買いが入ったことで狭い値幅での推移が続いた。後場入り後に指数は上昇に転じる場面があったものの、買いは続かず。大引けにかけては小安い水準でもみ合った。売買代金上位はソフトバンク、トヨタ、ラオックス、マツダ、ホンダなど。業種別では、値上がりは非鉄金属、海運、ゴム製品、通信、卸売など。値下がりは鉱業、不動産、水産・農林、食料品、石油・石炭などが上位に並んだ。 【14:30】医薬品セクター見通しを引き下げ、薬剤費改定の向かい風強い~野村  野村証券では、医薬品セクターの投資スタンスを「強気」から「中立」としている。長期収載品の減収傾向が加速していることに加え、株価評価をけん引してきた日本発新薬の業績貢献が株価にいったん織り込まれたと考えることが引き下げの理由である。長期収載品は後発医薬品の浸食により足元で想定以上の減収となり、中期的にも薬剤費削減策の強化により売上見通しの不透明感が強いとみている。今後に関しては、過去の株価推移では、薬価改定前年はおおむねTOPIX並みのパフォーマンスであることから、2015年も同様の推移を予想しており、安定した利益成長や資本効率の向上、株主還元拡充などを意識した銘柄選別が進むと考えている。 【13:55】西松屋チェーンは逆三尊底形成で二段目の上昇局面入りか~SMBC日興  SMBC日興証券ではテクニカル分析で西松屋チェーン(7545)を取り上げている。株価は2006年1月の高値3065円からの大規模な調整が2009年3月の安値565円で一巡。その後、2011年3月の安値529円、2013年10月の安値701円で逆三尊底を打ち、ボトムアウトしたとみている。1100円どころが当面の上値のフシとなるが、いずれは2013年5月の高値1140円を上抜いて1310円どころ、さらに、1750円どころかそれ以上の水準へ上昇する可能性があると考えている。 【13:20】円安ドル高による紙パ業界内での二極化に着目~三菱UFJMS  三菱UFJモルガンスタンレー証券では、ほとんどの製紙会社は円安が業績にネガティブに作用するが、王子HD(3861)は、相次ぐ海外事業の買収で、国内製紙事業の円安デメリットを海外事業のドル高メリットで打ち消すことができる収益構造へ転換してきたと指摘している。一方、日本製紙(3863)は、為替感応度が高いため円安のマイナス影響が大きく、円安デメリットを吸収するには、国内での印刷用紙の値上げが不可欠と考えている。日本製紙の業界内でのポジションを考慮すると、シェアを落としてでも同社が値上げ打ち出しの突破口を切り拓くしかないと想定されるため、紙・パルプセクター内では円安局面で相対的にネガティブなポジションにあると予想している。 【12:55】米国株はスピード調整の可能性~大和  大和証券では米国株は高値を更新してはいるものの、指数も構成銘柄も小動きとなっていることや、先週末時点におけるS&P500指数の12カ月先予想PERが16倍と、ITバブル時を除けばほぼ例を見ない水準にあることなどから、ある程度のスピード調整が訪れるものとみている。バリュエーション調整というブレーキが踏まれるか、高値警戒感を伴いアクセルを緩めたまま徐行するか。景気拡大という株価上昇の原動力には引き続き期待が持てるものの、上昇ペースが一段と加速するようならば、多少警戒感を強めた方が良いかもしれないとコメントしている。 【11:00】半導体・液晶向けガスは需給がタイト化、価格引き上げの可能性~野村  野村証券では、関東電化工業(4047)が決算説明会にて、下期に産業ガスの三フッ化窒素(NF3)の大幅な販売価格の引き上げを打ち出したとの言及があったことに注目している。NF3の市況はこれまで厳しかったが、グローバルで供給増加が抑制されるなか、半導体・液晶向け需要が好調であるとのこと。NF3の同業には国内では三井化学(4183)、セントラル硝子(4044)などがある。両社は関東電化工業に比べ、同製品の規模や売上比率は小さいが、業界全体の需給ひっ迫は業績にはプラスに働くと予想している。 【10:20】米国は感謝祭前に指標発表満載、持ち高調整の動きには留意~みずほ  みずほ証券のFXデイリーレポートでは、今週は米国市場が27日のサンクスギビングデー(感謝祭)の祝日で休場となるほか、翌28日も株式・商品・米債市場は短縮取引となるため、為替市場でも基調的には動意薄の展開を見込んでいる。ただ、26日は感謝祭前で実質的に月末となることもあってか、前倒し的に発表される米経済指標が多い。きのうは消費者信頼感指数の他にも11月のリッチモンド連銀製造業指数も予想を大幅に下回っており、きょうもミシガン大学消費者信頼感指数などのマインド系指標の下振れが続くようだと持ち高調整の動きが活発化する可能性には留意したいとコメントしている。 【9:55】住宅関連セクターは下期回復シナリオを修正する必要あり~三菱UFJMS  三菱UFJモルガンスタンレー証券では、住宅関連セクターの業績は下期に掛けて回復基調をたどるとみていたが、新設住宅着工の大幅な落ち込みや、国内リフォーム需要の弱さなどを勘案すると、下期以降の収益回復シナリオを修正する必要が出てきたと考えている。住宅建設会社では11月に入っても月次受注高の回復感が出てこない。また、住設機器会社における国内リフォーム需要低迷については、実質賃金減少に伴う景況感悪化を背景とした消費マインド低下によるものであり、早期の需要回復は期待し難いとみている。 【9:20】円安に反応薄の株価の背景は?~SMBC日興  SMBC日興証券では、株価は急激な円安が進むほどには上昇していない理由として、海外におけるリスク許容度の低下の可能性を指摘している。リスク許容度とは、一般的に社債のクレジットスプレッドを指し、特に米国のリスク許容度はTOPIX/円ドルレート比率と高い相関を持つが、足元で米国のリスク許容度が低下しているため、株価が円の下落率ほど上昇しなくなっていると考えている。米国のリスク許容度低下の背景には、米住宅市場に対する懸念があるとみている。ただ、先行指標である住宅在庫率は改善しており、住宅価格は持ち直す公算が大きいとみていることから、米住宅価格の上昇に伴って、日本株のモメンタムも高まってくると想定している。 【8:45】寄り前気配はノーリツ、スルガ銀、TSIHD、博報堂DYなどが高い気配値  主力株の寄り前気配では、ノーリツ(5943)+12.24%、スルガ銀(8358) +6.88%、TSIHD(3608) +6.68%、博報堂DY(2433) +3.91%、日梱包(9072) +3.49%、メイテック(9744) +3.29%、タカタ(7312) +3.02%、セイノーHD(9076) +2.90%、キョーリンH (4569) +2.62%、大正薬HD(4581) +2.56%などが高い気配値。  一方、ヒロセ電(6806) -9.87%、日立化成(4217) -8.19%、アシックス(7936) -5.24%、アイカ工(4206) -4.81%、ワコールHD(3591) -4.60%、スタンレ電(6923) -4.55%、レンゴー(3941) -4.26%、エア・ウォー (4088) -3.85%、みらかHD(4544) -3.45%、T&DHD(8795) -3.42%などが安い気配値となっている。
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マーケットデータ
日経平均 38,460.08 +907.92
TOPIX 2,710.73 +44.50
グロース250 655.60 +4.96
NYダウ 38,503.69 +263.71
ナスダック総合 15,696.64 +245.34
ドル/円 154.81 -0.02
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