〔Market Flash〕日経平均は3日ぶりの上昇 銀行株の上昇が安心感に

2015/03/05(木) 15:36
【15:35】日経平均は3日ぶりの上昇 銀行株の上昇が安心感に  5日の東京市場で日経平均は3日ぶりの上昇。米国株安を嫌気して売り先行のスタートとなったが、主力株への押し目買いで下げ渋った。後場はECB理事会や米2月雇用統計の結果を控え様子見姿勢もあったが、銀行株の上昇などが相場全体の売り控えにつながった。東証一部の売買代金上位では、OLCが上場来高値を更新したほか、エーザイや武田薬など薬品株の上昇が目立った。証券会社の格上げを受けて東レが年初来高値を更新。任天堂が上値を伸ばした。一方、富士重工業が軟調だったほか、ファストリは利益確定売りに押された。業種別の値上がりは、繊維製品、医薬品、鉱業、電気・ガス、銀行など。一方、値下がり業種では、金属製品や建設、不動産、ガラス・土石、輸送用機器などが目立った。 【14:20】鉄鋼セクター 熾烈な競争で最も不利なのは米国勢~野村  野村証券では、世界の鉄鋼業界においては足元で米ドル高の進行と、原料価格と運賃の下落によるコストカーブの下方シフトという、二つの大きな構造的変化が起こっていると指摘している。2大生産国のロシアと中国は、コストカーブの下方シフトに内需低迷が重なっており輸出攻勢を強める可能性が高く、このことは米国の鉄鋼市場に極めて強い悪影響をもたらすと考えている。米国ではこの1年、圧延製品と条鋼類の輸入品の圧力が強まって鉄鋼業界に強い逆風が吹き荒れたが、野村では16年にかけて米ドル高が一段と進行すると予想しており、輸入圧力は弱まらない公算が大きいとみている。また、二つの構造変化によって、数年後には業界勢力図が激変している可能性があるとも考えている。 【13:50】原油価格下落を受け東証REIT指数の見通しを引き上げ~バークレイズ  バークレイズ証券では、原油価格の下落によってインフレ期待が後退したことで、世界的に緩和的な金融政策の長期化が意識されていると考えている。長期金利は今後も歴史的な低水準で推移する可能性があるなかで、相対的に分配金利回りの高いJ-REITの需要は底堅く推移すると予想している。J-REITの業界判断は「ニュートラル」を継続するものの、12カ月先の東証REIT指数の予想を従来の1860pから2145pへ引き上げている。また、主にJ-REITの良好な需要環境をふまえて、分配金利回りの前提を従来の3.1%から2.8%に引き下げている。 【13:00】日本企業の収益性改善を確認した法人企業統計~三菱UFJMS  三菱UFJモルガンスタンレー証券では2014年10-12月期法人企業統計に関して、全産業の経常利益が過去最高に達し、また、収益構造も改善し、大企業・製造業の損益分岐点比率が1980年以降で最低水準に低下した点に注目している。仮に景気が減速して売上が伸び悩んでも、日本企業は黒字を維持できる収益体質を構築していると分析している。この背景には、円安や株価上昇が進んでも企業が以前に比べて積極的な拡大戦略などを取らず、グローバルで最適な生産体制を重視するなど、収益重視の経営姿勢が影響しているとみている。また、このような日本企業の堅実な投資姿勢は日本株のプラス要因となると考えている。 【10:40】デジタル一眼レフカメラの在庫は2年ぶりの低水準~野村  野村証券では、国内のデジタル一眼レフカメラの在庫数量が年末商戦前の14年11月末に余剰在庫一掃で2年半ぶりの低水準となったと指摘している。また、年末商戦を経た12月末でも、在庫は大きくは増加していないとのこと。需要は依然として低水準ではあるが、キヤノン(7751)、ニコン(7731)などの工場稼働率の回復と業績の改善が期待できるとみている。コンパクトについても各社が低価格帯から撤退したため15年1月の販売単価は08年10月以来の高水準となっており、低価格帯のコンパクトの販売を続けている両社には残存者メリットが期待できると考えている。 【9:55】強気見通しのビジネスソフト・ITサービスセクター SMBC日興の注目銘柄は?  SMBC日興証券では、ビジネスソフト・ITサービスセクターの業種格付けを「強気」としている。2014年10-12月期は売上高と受注高が拡大し、不採算案件も減少して順調な業績であったが、2015年1-3月期も需要が供給を超過する状況が続いていると指摘している。今後も豊富なIT投資のテーマによってプロジェクトが増加し、システムエンジニアの稼働向上と受注条件の改善によって利益率が上昇し、各銘柄でポジティブサプライズが発生して、セクター全体で株価が押し上げられると想定している。個別では、持続的な改善、構造的な成長を続けると予想する大塚商会(4768)、オービック(4684)、SCSK(9719)や、業績拡大本格化を見込むNTTデータ(9613)に注目している。 【9:20】割安感は交代したが日本株に強気姿勢を継続~三菱UFJMS  三菱UFJモルガンスタンレー証券では、2015年の日本株は前半高・後半調整含みの展開との見方を継続している。株価上昇要因には(1)2015年度の上場企業の連続増益とコーポレートガバナンスの改善、(2)賃金上昇とデフレ脱却期待、(3)外国人投資家や日銀による日本株買いなど良好な需給関係―を挙げている。欧州や中国の企業景況感の改善や、世界的に良好な金融環境などから、当面日本株のバリュエーションが切り上げる可能性が高いと考えている。また、今春の賃金交渉で高い賃上げ率が達成された場合、日本経済のデフレ脱却期待が広がる可能性が高いと予想している。 【8:45】寄り前気配は三和HD、北越紀州、ユニプレス、H2Oリテイなどが高い気配値  主力株の寄り前気配では、三和HD(5929) +4.03%、北越紀州(3865) +2.97%、ユニプレス(5949) +2.69%、H2Oリテイ (8242) +2.55%、旭化成(3407) +2.18%、シマノ(7309) +2.10%、マキタ(6586) +2.08%、エクセディ(7278) +2.02%、ミスミG(9962) +1.97%、三住トラスト(8309) +1.96%などが高い気配値。  一方、キョーリンH (4569)-10.71%、トレンド(4704) -8.16%、第四銀(8324) -4.98%、グローリー(6457) -4.13%、日精工(6471) -4.08%、奥村組(1833) -4.01%、応化工(4186) -3.89%、百五銀(8368) -3.69%、電通(4324) -3.62%、コナミ(9766) -3.43%などが安い気配値となっている。
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