〔Market Flash〕総事業費4兆円のビッグプロジェクトが動き出す~JPモルガン

2015/03/27(金) 14:21
【14:15】総事業費4兆円のビッグプロジェクトが動き出す~JPモルガン  JPモルガン証券では、高速道路の大規模更新の動きに注目している。3月25日に東・中・西日本高速道路(NEXCO3社)は、老朽化した高速道路の大規模更新計画実施の許可を国土交通相から受けた。併せて、必要な財源を確保するために料金の徴収期間を約10年延長する。大規模更新計画は2015年度中に着手し、2029年には終える予定。事業費はNEXCO3社で3兆円、首都高速道路会社・阪神高速道路会社で約1兆円、合計で約4兆円の事業費になる。関連企業としては、大手・準大手ゼネコン、橋梁メーカー、橋梁補修会社を挙げており、リニア中央新幹線に匹敵する事業費規模であるところから、建設会社にとっての収益インパクトは大きいと予想している。 【13:30】紙・パルプセクター 印刷用紙値上げ後の内需や輸入動向を懸念~SMBC日興  SMBC日興証券では紙・パルプセクターに関して、2月のコート紙・微塗工紙の国産品国内需要は前年同月比2.1%増の38.4万トンと2カ月振りにプラスになったが、輸入紙や卸商の在庫影響を考慮した内需は、依然として勢いに欠ける内容だったと推測している。市況面では、主要製紙メーカーが展開している印刷用紙の値上げ交渉は終盤局面になっているとみており、出版用途を含む平均でkg当たり5円(約5%)の値上げ浸透を予想している。しかし、紙媒体の広告宣伝が活発ではない状況下での印刷用紙の値上げは需要を押し下げる可能性があることに加え、対ユーロの為替水準を考慮すると、今後の欧州品の輸入動向にも警戒する必要があると指摘している。 【12:50】消費税引き上げの影響一巡で景況感は緩やかに上向き~三菱UFJMS  三菱UFJモルガンスタンレー証券では国内経済成長率を実質GDPベースで2015年度1.0%(前回1.0%)、2016年度を1.2%と予想している。足元の景況感は2014年度に実施した消費税率引き上げの影響が一巡しており緩やかに上向いてきていると捉えている。前回3カ月前の予想と比較して原油安と円安の前提条件を変更しており、特に原油安はエネルギー輸入国の日本にとっては家計の所得が伸び悩むなかで重要な救援物資となるとコメントしている。ただ原油安は中国他工業製品輸出型新興国の製造コスト削減を通じて輸出財市場の価格低下要因になる点には注意が必要と指摘している。 【10:30】コマツ、日立建機が上海で説明会、需要は予想以上に厳しい~野村  野村証券では3月26日にコマツ(6301)、日立建機(6305)が上海にて開催した中国事業説明会についてリポートしている。春節明けの需要は厳しく、中国の油圧ショベル販売台数は3月が前年同月比40~50%減、16.3期に前期比10~20%減となる可能性があるとの印象とコメントしている。都市土木、農地や治水に使われる単価の低い小型建機の比率が上昇傾向にあるため、販売金額は16.3期に同15~25%減もあり得ると想定している。両社が春節前に見込んでいたよりも足元の販売状況は厳しいと捉えており、両社ともに16.3期は厳しい需要を前提とした戦略を立てると予想している。 【10:05】トヨタ生産計画 6月は国内増産、海外減産~バークレイズ  バークレイズ証券ではトヨタ自動車(7203)の4-6月の生産計画についてリポートしている。国内生産は6月からは前年同期比で増産体制に入る見込みで、海外は5、6月ともに前年同期比で減産を見込んでいる。トヨタ系列サプライヤーの 15.3期業績に与える影響としては、中国での生産調整を主因とした海外生産の低迷により、営業利益の計画下振れ要因になるとみている。6月から国内が増産体制に入る点は若干ポジティブも、海外が4、5月の計画下方修正に加えて6月も減産傾向が続く点を若干ネガティブと捉えている。足元で低迷している生産台数を背景に、トヨタ系列サプライヤーの株価は短期的にはアウトパフォームしにくい展開になると予想している。 【9:25】サンドラッグは想定線、マツモトキヨシは市場予想下振れを予想~SMBC日興  SMBC日興証券では小売りセクターに関して、サンドラッグ(9989)とマツモトキヨシホールディングス(3088)の決算プレビューをまとめている。サンドラッグは、(1)市場予想に近い16.3期会社計画が発表されるとみること、(2)16.3期上期の増益率が高くなると予想されることから、5月の決算発表に向けて短期的には株価が上昇する可能性があると考えている。マツモトキヨシホールディングスは15.3期実績、16.3期会社計画ともに市場予想を下回るとみているが、インバウンド需要への期待が高まるなか、株価への影響は限定的と考えている。 【8:45】寄り前気配は日テレHD、イビデン、ITHD、リンテックなどが高い気配値  主力株の寄り前気配では、日テレHD(9404) +9.61%、イビデン(4062) +5.39%、ITHD(3626) +3.94%、リンテック(7966) +3.88%、科研薬(4521) +3.80%、ミスミG(9962) +3.79%、THK(6481) +3.59%、パナソニック(6752) +3.34%、イオンFS(8570) +3.00%、イズミ(8273) +2.92%などが高い気配値。  安い気配値銘柄に関しては、本日は大型の株主分割銘柄がそろって上位を占める異常値となっているため配信を控えさせていただきます。ご了承ください。
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