〔Market Flash〕 日経平均定期見直し予想、平和不・日東紡の代替に楽天・ＮＴＴ都市～野村

【10:50】日経平均定期見直し予想、平和不・日東紡の代替に楽天・ＮＴＴ都市～野村 　野村証券では毎年10月に実施される日経平均定期見直しに関して、2015年の入れ替え銘柄を予想している。今年の見直しでは構成銘柄の中で最も流動性が低い平和不動産（8803）と日東紡績（3110）の2銘柄が除外される可能性があると考えている。また、有価証券報告書の提出状況によっては東芝（6502）も除外の可能性があると指摘している。一方、新規採用候補には楽天（4755）とＮＴＴ都市開発（8933）を挙げており、東芝が除外ならヤマハ発動機（7272）が採用される可能性があるとみている。除外候補銘柄への売りインパクトは、平和不動産で-17.6日、日東紡績で-32.1日、東芝で-0.5日、新規採用銘柄への買いインパクトは、楽天で+2.8日、ＮＴＴ都市開発で+1.7日、ヤマハ発動機で+6.4日と推定している。 【10:35】米国投資家訪問　中国景気失速と人民元切下げを懸念～三菱ＵＦＪＭＳ 　三菱ＵＦＪモルガンスタンレー証券では8月24～28日に米国機関投資家と意見交換を行っており、その内容についてリポートしている。世界的な株価急落にもかかわらず、株式市場に対して冷静な投資家が多数派であり、弱気な見通しを持つ人は少なかったとのこと。銀行の資本規制強化を受けヘッジファンドなどが無理なポジションを持っていないこと、夏休みを前にポジションを縮小させていたことが背景にあるとみている。株価下落を受け、多くの投資家が中国景気の失速を懸念しており、景気失速が想定より厳しいことに加え、マクロ指標が実態を正しく反映していないとみられること、中央政府の景気・株価対策が従前のように実効性を持たないことが懸念を広げているという指摘があったとのこと。また、人民元切り下げがリスク要因として強く意識されており、他のアジア諸国を巻き込んだ通貨切り下げ競争懸念から日本の企業収益への影響についての質問が多かったとコメントしている。 【10:20】産エレは割安感が台頭、そろそろボトムか～ＵＢＳ 　証券では産業エレクトロニクスセクターに関して、日本のテック企業の合計時価総額に占める産エレ比率が14年7月末の16.8％をピークにして、15年8月末には12.1％まで低下したと指摘している。これは産エレ各社が構造改革を行う前の04～08年頃の水準であるとのこと。08年以前は半導体、PDP、LCD、TV、HDD、携帯電話など、業績が変動しやすく競争力に乏しい事業が多かった。しかし現在は、大方の構造改革は終了している。このため、株価は下落したが、業績予想の減額幅は小幅にとどまっているため、バリュエーションに割安感が台頭してきたと考えている。15年度基準でPER10倍程度、16年度では10倍以下と、グローバル平均と比べても割安とみている。 【9:30】4-6月期法人企業統計を受けGDP二次速報は同率を予想～大和総研 　大和総研では4-6月期法人企業統計についてリポートしている。2015年4-6月期の全産業（金融業、保険業除く）の経常利益は前年比+23.8％となり、増益幅は前四半期（同+0.4％）から大幅に拡大した。人件費の増加が収益に対して小幅に下押し圧力として働いたものの、原油安を主因とした変動費率の低下による経常利益の押し上げ効果が本格化し、企業収益の拡大に寄与した。今回の法人企業統計の結果を受け、9月8日公表予定の4-6月期GDP二次速報は、実質GDP成長率が前期比年率-1.6％と一次速報（同-1.6％）から大きな変化はないとみている。設備投資、公共投資は下方修正される見込みだが、民間在庫が上方修正されると見込んでいる。ヘッドラインの数値にほぼ変化は見られないものの、在庫の積み上がりが成長率の一層の押し上げに寄与する見込みであり、内容としてはややネガティブな修正になると予想している。 【8:45】寄り前気配はツムラ、阪急阪神、日立金、ウシオ電などが高い気配値 　主力株の寄り前気配では、ツムラ(4540) +8.77%、阪急阪神(9042) +5.57%、日立金(5486) +5.43%、ウシオ電(6925) +3.88%、山九(9065) +3.83%、大塚ＨＤ(4578) +3.79%、ネクソン(3659) +3.75%、京急(9006) +3.19%、東邦ＨＤ(8129) +3.18%、堀場製(6856) +2.96%などが高い気配値。 　一方、資生堂(4911)-20.26%、北越紀州(3865) -6.16%、レオパレス21(8848) -5.68%、北洋銀行(8524) -5.47%、持田薬(4534) -5.28%、ソニー(6758) -5.15%、三菱ガス(4182) -5.13%、七十七(8341) -5.02%、メイテック(9744) -4.81%、広島銀(8379) -4.76%などが安い気配値となっている。