前場コメント No.12 JR九州、日本賃貸住宅、ソルクシーズ、丸一鋼管、オムロンなど

2017/05/30(火) 11:30
★10:22  JR九州-小安い バンコク事務所を設置 東南アジアにおける不動産開発事業を検討
 JR九州(九州旅客鉄道)<9142.T>が小安い。同社は29日、今後の東南アジアにおける事業実現に向け、バンコク事務所を設置したと発表した。マンション、ホテルなどの不動産開発事業に関する情報収集などの活動を本格的に進めるとしている。しかし、マーケットの反応は限定的だ。

★10:22  日本賃貸住宅-野村が目標株価引き下げ 中期計画の進ちょく率36%と順調
 日本賃貸住宅投資法人<8986.T>がもみ合い。野村証券では、中期計画の進ちょく率36%で順調と判断し、レーティング「Buy」を継続した。目標株価は10.50万円→9.90万円と引き下げた。
 前17.3期決算は、期中平均稼働率が98.3%と会社想定の97.6%を上回ったことを主因に好調。決算発表時には大阪3物件(取得価格合計40.2億円、会社想定NOI利回り5.1%、償却後3.7%)を6月1日に取得すると発表。17.9期賃貸収益は17.3期売却の5物件のはく落(計13.7億円)があるが、今回手元資金で取得する3物件で補い、また通期寄与により17.9期、18.3期と賃料収入が増加する見込み。課題のテナント入替時賃料増減率は-1.4%(前期-1.6%)と改善。プラスとなるには時間を要するとみられるが、同更新時賃料増減率はプラスを維持する見込み。稼働率の会社前提は17.9期、18.3期で各々98%弱だが、野村は過去実績を踏まえて98%強と予想。

★10:25  ソルクシーズ-一時ストップ高 ブロックチェーン推進協会に入会
 ソルクシーズ<4284.T>が一時ストップ高。同社は29日、国内でのブロックチェーンの普及啓発、研究開発推進、関連投資の促進および海外ブロックチェーン団体との連携などを目的に設立された「ブロックチェーン推進協会」に入会したと発表した。
 フィンテックのキーテクノロジーのひとつとして注目を集めるブロックチェーンで、先取的な情報収集と技術の向上が重要であると考えたという。今後の業績拡大への寄与が期待され、買いが殺到している。

★10:28  丸一鋼管-みずほが目標株価引き下げ 自己株取得の可能性も18.3期は限定的と判断
 丸一鋼管<5463.T>が変わらずを挟んで6日続落。みずほ証券では、自己株取得の可能性も今18.3期は限定的とみて、投資判断「中立」を継続した。目標株価は3800円→3570円と引き下げた。
 今18.3期経常利益予想を上方修正するものの、来19.3期は減益予想へと変更。1~4月の世界粗鋼生産が前年同期比5.7%増加するなど世界の鋼材需要は活況であり、米国も在庫循環では拡大の初期局面にある。来19.3期までは熱延コイル市況の上昇が続き、その中で同社のスプレッドは国内外で縮小する可能性が高まったと判断。
 株主還元についても「3年間平均で70%以上」という中期計画の目標を前17.3期までに達成したことから、今18.3期は自己株取得が打ち出される可能性はなくなったとの見方を示した。

★10:31  オムロン-みずほが目標株価引き下げ バランスが崩れた印象は否めない
 オムロン<6645.T>が5日ぶり反落。みずほ証券では、成長投資と株主還元、資本効率向上のバランスが崩れた印象は否めないとコメント。投資判断「中立」を継続、目標株価は4500円→4150円と引き下げた。
 株価は今18.3期計画および新中計で示されたやや唐突感のある大幅な固定費増(成長のための研究開発費/販管費増)が嫌気され、決算発表後10%強下落した。固定費増による利益水準の切り下がりは徐々に株価に織り込まれつつあるとみられるが、新中計の中で、固定費増と同時に、ROE数値目標の引き下げ、配当性向目標据え置きなどが示されたことで、株式市場の一部で同社が評価されてきた、成長投資と株主還元、資本効率向上のバランスがとれた経営への高い評価が若干低下する可能性は否めず、投資指標面での切り下がりのリスクは残ると考えるとした。当面は、固定費増の進ちょくなどを見極めたいとコメント。


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