後場コメント No.1 アイカ工業、ルネサス、日本電産、ヤマハ、旭化成など

2017/10/24(火) 15:01
★12:30  アイカ工業-野村が「Buy」で再開 素材や技術・販路が中期的な利益成長のドライバー
 アイカ工業<4206.T>が続伸。野村証券では、近年獲得した素材や技術、販路が中期的な利益成長のドライバーになると判断。レーティング「Buy」、目標株価4400円として、カバレッジを再開した。
 推奨の理由は、(1)18.3期以降もオーガニックな利益成長を中長期的に継続することが可能だと予想すること、(2)非住宅と海外分野で新規連結した企業から獲得した素材と技術を活かし、21.3期以降の長期的な利益成長率が上昇すると予想すること。
 今18.3期は原材料価格の上昇もあり Q2以降の業績モメンタムは強くなく、通期営業利益は前期比5%増の191億円と予想。しかし、不燃建材の売上高の成長加速などにより、シナジー効果発現への期待が高まることで株価は今後上昇する見込み。

★12:31  ルネサス-底堅い 自動運転向けソフトウェア開発を加速する仮想環境を提供へ
 ルネサスエレクトロニクス<6723.T>が底堅い。24日に、同社とAustralian Semiconductor Technology Company(オーストラリア 以下、ASTC)ならびにASTCの子会社であるVLAB Worksは、同社の車載情報・ADAS(先進運転支援システム)用SoC (System on Chip)「R-Car V3M」をPC上に再現し、組み込みソフトウェアをPCのみで開発できる仮想環境「VLAB/IMP-TASimulator」を共同開発したと発表した。
 新仮想環境は、IMP-X5の64スレッド並列プロセッサをPC上に再現するという。マルチスレッドプログラミング専用のC言語で作成されたソフトウェアのステップ実行、ブレーク、変数参照などのデバッグが可能であり、この仮想環境を使用しない場合と比べてIMP-X5向けソフトウェアの開発期間を大幅に削減することができるとしている。

★12:33  日立化成-底堅い 中国で異方導電フィルムの専用施設開設
 日立化成<4217.T>が底堅い。同社は24日、日立化成工業(中国)の開発センター内に、異方導電フィルムのディスプレー部材への実装、信頼性試験・解析を行う施設「インテグレーションラボ」を開設したと発表した。
 「インテグレーションラボ」の開設を通じて、実装から解析まで、異方導電フィルムに関して中国国内で評価することができるようになる。アジア地域の顧客のディスプレー開発期間を短縮することが可能となる。

★12:35  日本電産-野村が目標株価引き上げ 収益拡大局面に入ったと判断
 日本電産<6594.T>がもみ合い。野村証券では、収益拡大局面に入ったと判断。レーティング「Buy」を継続、目標株価を14300円→16200円と引き上げた。
 これまで取り組んできた事業ポートフォリオの再構築の成果によって、収益が拡大する局面に入ったと判断。業績予想を上方修正。業績修正は、車載および家電・商業・産業用の収益見通し引き上げが主因。中でも、LSCTは今18.3期の統合費用計上が、来19.3期以降の収益拡大につながると考えるとした。

★12:46  ヤマハ-ドイツ証が「Hold」へ引き下げ 株価は好材料を織り込んだ
 ヤマハ<7951.T>が3日ぶり反落。ドイツ証券では、株価は好材料を織り込んだとみて、レーティングを「Buy」→「Hold」と引き下げた。目標株価は4100円を継続。
 ファンダメンタルズに対する見方に変更はなし。今後も楽器事業(電子ピアノとギター)が利益成長をけん引すると予想。外部環境では、為替の円安も追い風。一方で、株価には好材料が織り込み済みとの見方を示した。

★12:46  旭化成-続伸 独で水素製造の実証事業開始
 旭化成<3407.T>が続伸。24日付の日刊工業新聞で、同社がドイツ・ヘルテン市で水素を製造するシステムの実証事業を2018年春に始めると報じられた。
 風力発電など再生エネ大国のドイツは余剰電力の活用問題に直面しており、水素での貯蔵・再利用ニーズが特に高いという。世界最高級のエネルギー効率を誇る自社技術を実証を通じて売り込み、環境意識の高い欧州で先行して事業化に乗り出すとされる。今後の収益の伸びが期待され、買いが入っている。


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