〔Market Flash〕パルプは高値継続を予想もブラジルの動向に注意~野村

2018/06/18(月) 13:41
【13:40】パルプは高値継続を予想もブラジルの動向に注意~野村  野村証券での素材月次リポートでは紙パルプ業界に関して、パルプの高値継続と段ボールの収益性回復で、王子HD(3861)とレンゴー(3941)の19.3期の業績好調を予想している。一方で、外販パルプの最大輸出国のブラジルでは、5月下旬からトラック運転手の大規模ストライキで各産業に影響が出ているとのこと。そのため、王子HDの同国のパルプ事業に影響が出る可能性には注意したいとコメントしている。なお野村では、通貨レアルの対米ドルでの下落はブラジルのパルプ事業の利益にプラス要因とみているが、米ドルベースのパルプ市況は下がりやすくなることを指摘している。 【13:15】6月ECB理事会 出口戦略に対する慎重姿勢が際立つECB~三菱UFJMS  三菱UFJモルガン・スタンレー証券では先週14日に開催されたECB理事会を受けてリポートしている。ECBは資産購入プログラム(QE)の2018年10月以降の減額と18年末終了、主要金利の19年夏までの現状維持を決定した。QE終了は市場のシナリオ通りだが「条件付き」で、金利政策は市場予想の6月より後ろ倒しと、出口戦略に対するECBの慎重姿勢が際立ったと三菱UFJMSでは指摘している。ECBは足元の景気減速を「一時的」とする一方、インフレの目標値への収れんシナリオの前提である堅調な経済成長に対する不確実性上昇も認めた。4-6月期も景気減速は続いているもよう。三菱UFJMSでは、金融政策の「裁量」を確保したECBは、19年以降のQE延長も含めた出口戦略後ろ倒しを迫られると予想している。 【12:50】四季報テキストマイニング2018夏、ポジティブフレーズが減少~SMBC日興  SMBC日興証券では、「会社四季報2018年夏号」の各銘柄のコメントに関して、ポジティブ・ネガティブ、それぞれのフレーズに着目した分析を行っている。それによると、ポジティブなフレーズの出現回数が前号から1287件も減少した一方、ネガティブは133件増加し、ポジティブフレーズ比率が62.1%まで急低下したとのこと。化学や情報通信、小売、不動産などで春号よりポジティブ銘柄が減少した。ネガティブ銘柄は機械で減少したが、電気機器や情報通信、陸運などで増加しているとのこと。SMBC日興では興味深い点として、これらの業種が必ずしも為替の影響でくくられるわけではないことを指摘している。 【10:20】日本企業の景況感は4-6月期がボトムか~大和  大和証券では、財務相と内閣府が発表した4-6月期の法人企業景気予測調査で、大企業製造業の景況判断指数が4四半期ぶりのマイナスとなったが、同指数は2014年から昨年まで、4年連続で4-6月期がマイナスかつ年間で最低となるが、7-9月期にプラスに転じていることを指摘している。大和では、今年も同じ動きとなる可能性があるとみている。一方で、内閣府が発表した4月の機械受注統計では、民間設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」の受注増が前月比10.1%増となり、リーマン・ショック前の2008年6月以来、9年10カ月ぶりの高水準となった。これらのことから大和では、企業の景況感や設備投資の先行きに、懸念は少ないと考えている。 【9:50】電力・ガスの2018年後半からのセクター戦略~三菱UFJMS  三菱UFJモルガン・スタンレー証券では電力・ガスセクターに関して、2018年後半からのセクター戦略について考察している。電力セクターの主な注目点としては、原発関連の動向を挙げている。広島高裁では四国電力(9507)の伊方原発3号機の運転差し止め仮処分に関する異議審が行われており、裁判結果が出るまでは、不透明感からセクター株価指数の下振れリスクがあると考えている。中期的なテーマとしては、EV(電気自動車)シフトの動向に注目している。ガスセクターに関しては、競争激化による販売シェアの動向に注目している。2018年2月時点の家庭用都市ガス販売量の新規小売シェアの全国平均は2.5%であったとのこと。都市ガス事業への新規参入の動きは強まっており、19.3期の同新規小売シェアはさらに上昇すると三菱UFJMSでは予想している。 【9:30】セラミックコンデンサ銘柄は期待値向上がしばらく続く可能性あり~みずほ  みずほ証券では電子部品セクターに関して、一部証券会社から村田製作所(6981)や太陽誘電(6976)のセラミックコンデンサに対するポジティブな見方が示され、TDK(6762)も含めて、株価が強く反応したことを受けてリポートしている。みずほでは、(1)需給良好の継続や、アジア競合メーカーの値上げ動向などを考えると、日系セラミックコンデンサメーカーにとっても価格是正を顧客側に要請しやすい環境になってきていると考えられる、(2)一部業界関係者によると、日系メーカーにおいても追加コストなどを価格に反映させる動きが最近出てきているようだが、全面的ではなく、収益性が十分でなかった車載向けや汎用品などが中心であるもよう、(3)株式市場が価格是正の可能性を再度意識したことにより、期待値がしばらく高まる可能性が考えられる―との見解を示している。みずほでは、需要構造変化による中期的な需要拡大期待などから、5月に村田製作所と太陽誘電への投資スタンスをポジティブに転換していたが、その見方に変化はないとしており、価格是正が現実となれば、業績予想と目標株価の上積み要因になると考えている。 【8:45】寄り前気配は東海理化、武蔵銀、島忠、ニッパツが高い気配値  主力株の寄り前気配では、東海理化(6995)+10.11%、武蔵銀(8336) +6.07%、島忠(8184) +5.71%、ニッパツ(5991) +4.96%、アドバンテ(6857) +4.95%、旭化成(3407) +4.50%、大塚商(4768) +4.01%、大陽日酸(4091) +3.68%、住友倉(9303) +3.31%、リョーサン(8140) +3.28%などが高い気配値。  一方、京都銀(8369)-18.05%、前田道(1883)-13.86%、ブラザー(6448)-10.01%、ネクソン(3659) -9.86%、三菱Uリース(8593) -9.03%、メディパル(7459) -8.18%、ヒロセ電(6806) -6.58%、住友重(6302) -5.73%、千代建(6366) -4.81%、昭和シェル(5002) -3.86%などが安い気配値となっている。
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