後場コメント No6 コマツ、篠崎屋、キヤノン、メルコHD、コクヨなど

2014/07/25(金) 15:00
★14:02  コマツなど-軟調 米キャタピラーが今期売上高を下方修正
 小松製作所<6301.T>が軟調。米建機最大手のキャタピラーは24日、2014年通期見通しについて、売上高を540億~560億ドル(中心値は550億ドル)とし、従来の532億~588億ドル(中心値:560億ドル)から下方修正した。日立建機<6305.T>も安い。
 キャタピラーの2Q決算は、減収増益で一部項目を除く一株当たり利益は1.69ドルと、市場予想の1.52ドルを上回った。しかし、売上高見通しの下方修正が響き、株価は3.08%下落した。新興国における建設向け需要の低迷を考慮したという。コマツなどにとっても新興国需要は業績に響くことから弱い展開になっている。

★14:05  篠崎屋-大幅上昇 今期営業益38%増 「大豆加工食品の専門店」へのブラッシュアップが奏功
 篠崎屋<2926.T>が大幅上昇。同社は25日前引け後、足元の業績を踏まえ、14.9期通期の営業利益が1.9億円(前期比37.9%増)になりそうだと発表した。通期配当は3.5円(前期は実質2.5円)と増配する見通し。
 併せて発表した14.9期3Q(10~6月)の営業利益は2.1億円(前年同期比50.2%増)だった。総菜系の販売構成比が豆腐や揚げ物などの素材系の販売構成比を上回り、「大豆加工食品の専門店」へのブラッシュアップが図れたことで、顧客の来店頻度が向上した。

★14:09 キヤノン-JPモルガンが目標株価引き上げ 売り上げには成長限界も見える
 キヤノン<7751.T>が反落。JPモルガン証券では、収益性重視は健在だが、売り上げには成長限界も見えるとコメント。投資判断「Underweight」を継続した。目標株価は3100円→3250円と引き上げた。
 2Q営業利益1105億円はコンセンサス900億円を上回り、7月11日付け日経観測1100億円に沿った着地。年間売上高はカメラとFPD露光装置により引き下げとなったが、カラーMFPの構成比率上昇やハイエンドカメラの比率を上げることなどによる製品ミックス改善効果とコストダウン、経費削減効果により、連結総利益率が52.2%と過去最高になる収益性重視の経営で利益水準を押し上げた。
 残る3Q、4Qの平均会社予想営業利益額は859億円と達成は難しくなくなったと見るため、JPモルガンの予想も会社予想並みへ修正。しかし、中期的に売り上げを成長させ得る事業があるかに確信が持てず、産業機器その他セグメントは半導体・FPD露光装置・新事業費用で赤字が拡大傾向にあるため、投資判断は据え置いたとした。

★14:17 小野薬品-みずほが「中立」継続  腫瘍免疫で日本・韓国・台湾における戦略的提携
 小野薬品工業<4528.T>が3日ぶり反発。みずほ証券では、 腫瘍免疫での日本、韓国、台湾における戦略的提携に注目。投資判断「中立」、目標株価8770円は継続した。
 同社は7月24日、腫瘍免疫療法薬オプジーボ(一般名ニボルマブ)、ipilimumab(海外製品名Yervoy)、および開発早期段階にある3化合物(lirilumab、urelumab、BMS-986016)について、日本・韓国・台湾において、単剤および併用療法として共同開発・商業化する戦略的提携を発表した。
 今回の提携で、みずほの業績見通しを変更する要素は少ないと推察。腫瘍免疫療法薬の開発競争激化を考慮すると、開発早期化合物も含まれ、長期的にはポジティブになると思われるとした。

★14:28  メルコHD-反発 赤字の海外事業をテコ入れへ 16.3期に営業損益で2億円の黒字目標
 メルコホールディングス<6676.T>が反発。7月25日付けの日本経済新聞・朝刊で、同社が赤字の海外事業をテコ入れすると伝えられた。
 今15.3期中に中国でピーク時に十数社だった代理店を2~4社に集約し、欧州は販売先の国を半分に絞る。価格競争などで主力のHDD(ハードディスク駆動装置)の採算が厳しいためで、今後は比重を好採算製品に移す。来16.3期に営業損益で2億円の黒字を目標に据えるとされた。

★14:30  コクヨ-下げに転落 オフィス家具好調で今期上方修正も東経予想下回る
 コクヨ<7984.T>が下げに転落。同社は25日14時、2014年12月期の連結営業利益予想を従来予想の65億円から78億円に引き上げた。しかしながら、東洋経済予想の82億円を下回る。1~3月期の好調から上方修正期待があり、株価が高値圏にあったこともあり発表後は売りが優勢となっている。
 1~6月期の営業利益は前年同期比13%増74億円となり、事前予想(60億円)を上回った。消費増税前の駆け込み需要やその反動が一時的に発生したものの、国内のオフィス家具販売が堅調に推移した。

★14:41  ダイキンなど-後場上げ幅拡大 多治見39℃など全国的に猛烈な暑さ
 ダイキン工業<6367.T>が後場上げ幅を拡大。「NHK」など各メディアは、25日は全国的に晴れて気温が上がり、東北南部から九州の各地で猛烈な暑さにになっていると伝えた。岐阜県多治見市では午後1時40分までの最高気温が39度1分に達し、今年最高を記録したという。
 猛暑によりエアコン販売に追い風になるとの見方から、買いが入っている。アサヒ<2502.T>や伊藤園<2593.T>などビール・飲料関連も堅調に推移している。


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