決算寸評:中信証券の16年12月本決算、相場低迷が業績を直撃

2017/05/26(金) 21:12
 中信証券(06030)がこのほど発表した2016年12月本決算は、営業収益が前年比31.3%減の500億6700万元、純利益が同47.7%減の103億6500万元だった。  国内株式市場の低迷で売買代金が大幅に縮小したことが業績悪化の主因。手数料収入が25%減、利息収入が28%減、投資収益が35%減といずれ大きく落ち込み、加重平均ROEは前年の16.6%から7.4%に低下した。部門別では主力の証券仲介業務、トレーディング業務、資産運用業務がいずれも減収減益と苦戦。投資銀行業務は引受業務の拡大で19%増収を確保したが、部門利益は9%減と落ち込んだ。  子会社の中信証券国際とCLSAとの統合は17年6月末までに完了の予定で、会社側はこれに伴う業務効率の改善や相乗効果を見込んでいる。17年5月には信用取引口座の開設違反で当局から約3億元の罰金処分の通知を受けたことを明らかにしている。4月に発表した17年1-3月期決算は、営業収益が前年同期比13%増の86億1500万元、純利益が40%増の23億100万元と底打ち傾向を示した。
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