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銘柄異動売買単位変更について

 今回は重複上場・鞍替え・指定替えについて、また売買単位変更についても触 れてみたいと思います。これらの事項は直接的な株価へのインパクトは少ないのですが、場合によっては微妙に影響を与えることがありますので知っておいて損はないでしょう。

 まず「重複上場」ですが、その名のとおり企業が2つ以上の市場にまた がって上場していることです。東証1部と大証1部など大手企業の多くが重複上場の銘柄です。ただ、市場で話題になるのは新たに重複上場する銘柄で、多く の場合、その流動性向上に注目が集まります。次に「鞍替え」ですが、重複上場と違いこれまで上場していた市場から完全に 上場市場を替えてしまうことです。比較的多いのがジャスダック市場→東証2部というパターンで、ジャスダック市場で新規公開した企業がしばらくして実 施することが多いようです。「指定替え」は、東証2部→東証1部というように、市場を変更せず上場部のみを変更することで、通常、昇格として捉えられます。


 これら3つの事項に関しては、それぞれの市場または上場部の基準があります ので、その基準を満たす必要があります。現在の傾向としては、株式の流動性向上や知名度アップを狙うため他市場から東証を目指す動きが強まっています。ここで一つポイントとなるのは、東証1部に重複上場・鞍替え・指定替えが行われた場合、その銘柄は通常1ヶ月後にTOPIX(東証株価指数)の算出対象 になるということです。TOPIX連動型投信など指数に連動するように運用されている資産があることはご存知かと思いますが、このような運用資産は新たに上場してきた銘柄を組み入れる必要があります。算出対象となる前営業日の大引けにかけて当該銘柄の株価が上昇することが多いのはこの影響が大きいと 考えてもらえばわかり易いと思います。


 「売買単位の変更」は皆様おなじみだと思いますが、企業が自社の株式に関 し、投資に必要な売買株数の最低単位を引き下げることです。最近は主に個人投資家などの取り込みに繋がるとして、売買単位引き下げを実施する企業が増えています。いわゆる値がさ銘柄の売買単位引き下げが増加していることは、 個人投資家にとってはなかなか手の届かなかった銘柄への投資も可能となり、分散投資も行ないやすくなることから歓迎できる傾向といえるでしょう。


 ここまで「重複上場・鞍替え・指定替え、売買単位変更」について基本的な解 説をしてきましたが、共通していえることは株式の流動性向上が期待できることです。投資家サイドからすればマイナスの要素は少ないとみられ、あらかじ め把握しておくと銘柄選別などの参考になるのではないでしょうか。


銘柄異動
売買単位の変更
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