〔Market Flash〕G20財務相・中央銀行総裁会議は株価下支えの効果に期待~大和

2018/07/20(金) 14:35
【14:35】G20財務相・中央銀行総裁会議は株価下支えの効果に期待~大和  大和証券では、今週末の7月21~22日に開催されるG20財務相・中央銀行総裁会議に注目している。近年では、G20の会議が株価動意のきっかけとなったことが多いとのこと。中でも財務相・中央銀行総裁会議では株価の底入れや上放れのきっかけとなることが多かったことを指摘している。今年のG20では、金融政策面では欧米で進行中の金融引き締め策の行方が注目される。また、貿易戦争懸念への各国の対応も注目となる。6月のG7サミットでは先進国内の足並みの乱れが表面化していたが、より包括的なG20の財務相・中銀総裁会議では、中国やロシアなど、G7以外の大国も含めた経済運営が議論されると見られる。大和では、一部の行きすぎた懸念を払しょくし、幅広く世界の持続的な経済成長を支える姿勢が打ち出されるならば、これまでと同様に当面の株価を支える効果が期待できると考えている。 【14:10】トレンドマイクロは15年間続いたボックスレンジを離脱~SMBC日興  SMBC日興証券では、テクニカルリポートでトレンドマイクロ(4704)を取り上げている。株価は2000年2月の最高値16500円からの急落が、2003年4月の安値1403円で底を打ち、その後、15年間、2004年11月につけた5780円を上限とするボックス保ち合いが続いた。しかし、2017年以降の上昇で、ボックスレンジをブレイクアウトし始めたと指摘。同様の波動構成から長期間の保ち合いをブレイクアウトしたファンケル(4921)の株価は大幅な上昇を続けている。SMBC日興では、トレンドマイクロも今後は長期間続いた保ち合いから離脱し、当面7110~7550円どころ、先行き8950円どころか10160円どころへ上昇する可能性があると推測している。 【13:40】東京市場は出遅れ修正の展開となるか~大和  大和証券では、直近でNT倍率(日経平均/TOPIX)の急上昇が話題となったことについて考察している。日経平均の変動に影響が大きい一部の値がさ株が特に上昇していることが背景にある。株式市場で長期間高く評価されてきた銘柄といえる値がさ株が短期的に急伸していることは、より安心感のある銘柄に人気が集中しているということでもあり、市場全体には強気になりきれないことを示唆していると大和では捉えている。しかし、過去との比較では、NT倍率は25日移動平均かい離のレンジ上限に達しているとのこと。今後はむしろ倍率の低下が見込まれるが、その際は出遅れ修正への移行がポイントになると考えている。大和では、出遅れ修正の中心として、時価総額が大きく(TOPIXへの影響が大きく)、株価は安値圏にとどまっている金融株の値動きに注目している。 【13:10】インバウンドは人民元安や地震・豪雨の影響を懸念~みずほ  みずほ証券では、6月のインバウンド動向についてリポートしている。その中で、4-6月の中国人訪日消費単価が前年同期比で7%減となったことに注目しており、春から続く人民元安や上海総合指数の下落が影響している可能性が高いとみている。7月18日の株式市場では、資生堂(4911)や花王(4452)などインバウンド消費関連株の下落が目立った。利益確定売りという見方もあるが、訪日中国人のうち約8割が化粧品を買っていることから、中国人の消費単価下落はインバウンド消費関連株の懸念材料になると、みずほでは考えている。また、大阪北部地震や西日本豪雨を受けて、訪日客が首都圏、九州、北海道の滞在を増やすか、それとも訪日を取り止めるかが、訪日客数の今後のモメンタムを左右すると指摘。地震・豪雨の影響は近鉄グループHD(9041)や南海電鉄(9044)などにネガティブである一方、訪日客が東日本地域に流れてきた場合には、JR東日本(9020)や日本空港ビルデング(9706)などに恩恵があると考えている。 【11:00】小売は期待値高い銘柄は手がけづらくマツキヨHDを選好~SMBC日興  SMBC日興証券では、小売セクター5社の4-6月期予想をまとめている。対象銘柄はマツモトキヨシHD(3088)、サンドラッグ(9989)、ヤマダ電機(9831)、すかいらーくHD(3197)、ドンキホーテHD(7532)の5社。小売TOPIXの株価は過去1カ月間で4.9%下落し、対TOPIXでも3.7%アンダーパフォームした。7月発表の3-5月期決算では、期待値をわずかに下回るだけでも株価が大きく下落する銘柄が散見されている。そのためSMBC日興では、4-6月期決算では期待値が高すぎず、かつ業績好調が見込める銘柄を選好したいとしており、決算に向けてはマツモトキヨシに注目している。 【10:30】銀行株の「持たざるリスク」が意識され始める~JPモルガン  JPモルガン証券では、邦銀株は過去1カ月間もTOPIXをアンダーパフォームしたが、その持たざるリスクが意識され始めていると指摘している。邦銀のファンダメンタルズが預貸利ザヤ縮小の減速などにより緩やかに改善する中、バリュエーションはアンダーパフォーム幅を広げていることをその要因に挙げている。7月31日の日銀政策決定会合では、足元で下落している国内CPI(消費者物価指数)を受けて、CPI見通しが引き下げられる見通しと報じられている。日銀のCPI見通しの引き下げは通常は金融株にネガティブであるが、JPモルガンでは、この要因はすでに6月中旬に株価に織り込まれたとみており、ここからのダウンサイドはあったとしても、一時的にとどまると予想している。むしろ、CPI見通しが現実的な水準に引き下げられた後の展望から、銀行株の持たざるリスクが意識される展開が考えられるとコメントしている。 【10:00】食品セクター 1Q業績低調の中での銘柄選別~SMBC日興  SMBC日興証券では食品セクターに関して、3月期決算企業の19.3期1Qは総じて弱い決算になると予想している。SMBC日興カバレッジ14社の1Q営業利益は、前年同期比+2.7%の緩やかな増益を想定している。売上成長による増収効果の縮小に加え、原材料費、物流・人件費などのコストアップが収益の伸びを圧迫するとみている。1Q決算に向けては、(1)1Q が業績のボトムで、2Q以降は増益に転じるか、悪材料の出尽くし感が強まること、(2)1Qに増益が見込まれ、その後の業績にも安心感があること―の2点を銘柄選別のポイントとして挙げている。銘柄候補としては、(1)ではヤクルト本社(2267)、日清製粉G本社(2002)、キユーピー(2809)、日本ハム(2282)、(2)では、日清食品HD(2897)などを挙げている。 【9:30】6月貿易統計 実質輸出は小幅増も前月の減少を取り戻せず~三菱UFJMS  三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、6月の貿易統計を受けてリポートしている。6月の輸出金額は前年比+6.7%と伸び率は前月から縮小、輸出数量の伸びが鈍化した。実質輸出は前月比+0.1%と反発したが、前月の大幅減を取り戻すことはできなかった。対米国自動車輸出の減少に加えて、対アジア機械器具輸出の鈍化が輸出減の主因となっている。一方、ICなどの電子部品輸出は引き続き堅調であった。4-6月期でみると、実質輸出は4四半期ぶりの前期比減少。ただし、エネルギー輸入減で実質GDPに対する外需寄与はプラス見込み。三菱UFJMSでは、対先進国自動車輸出の反発は見込みにくく、機械器具の受注動向は鈍化が続いていることから、当面の輸出は低調な推移が続くと見込んでいる。 【8:45】寄り前気配は大気社、科研薬、東邦HD、セイノーHDが高い気配値  主力株の寄り前気配では、大気社(1979) +8.35%、科研薬(4521) +5.41%、東邦HD(8129) +5.21%、セイノーHD(9076) +4.65%、セ硝子(4044) +4.48%、豊田合(7282) +4.47%、東海カ(5301) +4.47%、イオンFS(8570) +4.41%、田辺三菱(4508) +4.06%、不二油(2607) +4.01%などが高い気配値。  一方、ネクソン(3659)-22.45%、阿波銀(8388)-14.56%、TSテック(7313) -8.05%、オンワードH (8016) -6.56%、久光薬(4530) -6.12%、アルフレッサ (2784) -4.85%、スズケン(9987) -4.76%、日梱包(9072) -4.18%、栗田工(6370) -3.80%、TC-Lea (8439) -3.72%などが安い気配値となっている。
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マーケットデータ
日経平均 37,017.53 -1062.17
TOPIX 2,619.73 -57.72
グロース250 641.15 -18.72
NYダウ 37,775.38 +22.07
ナスダック総合 15,601.50 -81.87
ドル/円 154.60 -0.04
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