後場コメント No.3 DIC、TIS、ハブ、ソニー、富士通など

2018/07/23(月) 15:01
★13:39  DIC-反発 フォトレジスト用樹脂の出荷量を現行比5倍にと報道 5年後をメドに
 DIC<4631.T>が4日ぶり反発。7月23日付け化学工業日報で、同社が5年後をメドに、フォトレジスト用樹脂の出荷量を現行比5倍に増やすと伝えられた。
 樹脂合成技術による耐エッチング性などの高いレジスト特性と高純度化の両立で差別化する。エポキシおよびフェノール樹脂は商業生産に移行し、評価中の複数の案件も順次実績化していく見通し。北陸工場(石川県白山市)で量産体制も構築。半導体の技術革新に追随する次世代開発にも力を入れて継続的な事業拡大を図り、フッ素系界面活性剤に次ぐフォトレジスト材料の第2の柱に育成すると報じられた。

★13:43  TIS-底堅い 鋳造業向け設計シミュレーション「JSCAST」超高速解析の新製品販売開始
 TIS<3626.T>が底堅い。同社は23日に、同社グループのクオリカ(東京都新宿区)が、鋳造方案設計シミュレーション「JSCAST」の超高速解析版の販売を開始すると発表した。
 超高速解析版では、顧客の設計検討業務における解析時間が従来製品に比べ、5~10倍の時間短縮を実現しており、製品完成までのリードタイムが大幅短縮するという。この製品は、GPGPU(General Purpose Graphics Processing Unit)ボードを搭載したワークステーションパソコンで稼働可能。発売開始より1年で100ライセンス販売を計画している。

★13:55  ハブ-SBIが「強気」継続 「昼飲み需要」の拡大に期待したい
 ハブ<3030.T>が続伸。SBI証券では、「昼飲み需要」の拡大に期待したいとコメント。投資評価「強気」、目標株価1500円を継続した。
 今1Qは前年同期比でみると大幅減益とはなったものの、会社計画を上回る順調な決算。前年同期比で大幅減益となっているのは、前年の1Q にWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)、FIFAワールドカップのアジア最終予選2試合があったことによる反動に加え、今1Qに原材料価格や人件費増加、POS導入に伴う減価償却費の増加などコストの増加があったことによる。
 今2Q決算では好決算が見込まれるほか、ワンコインメニュー拡大や昼飲み需要の掘り起こしにより、既存店売上高の堅調な推移が見込まれる。また、今後もラグビーワールドカップ、東京五輪とビッグなスポーツイベントが続くことなどが株価のカタリストになるとした。

★13:57  ソニー-底堅い 有効4800万画素のスマホ向け積層型CMOSイメージセンサー商品化
 ソニー<6758.T>が底堅い。同社は23日に、業界最多となる有効4800万画素のスマホ向け積層型CMOSイメージセンサー「IMX586」を商品化すると発表した。この商品は、高性能なデジタル一眼カメラに匹敵する有効4800万画素を実現することで、スマホのカメラでも高解像度な美しい画像を残すことができるとしている。

★14:10  富士通-もみ合い SEEDS Asiaとインドで都市浸水の様子を可視化する実証実験開始
 富士通<6702.T>がもみ合い。同社は23日に、特定非営利活動法人SEEDS Asiaと、AR技術を含むスマホアプリを活用し、洪水の水位測定および地図上で都市浸水の様子を可視化する実証実験を開始すると発表した。
 この実証実験では、スマホアプリを使用し、現地の高等学校7校の職員と生徒、バナラス・ヒンドゥー大学の学生、ヴァーラーナシー県災害管理委員会が協力を募ったヴァーラーナシー市住民などが12か所の降雨時の水位を定時に測定する。これらの測定データを地図上で即時に見える化し、住民への迅速な避難指示につなげるほか、ハザードマップとして活用できる防災情報取得の有効性を検証するとしている。

★14:32  旭化成-SBIが「やや強気」継続 米自動車シート材大手買収で川下展開を加速
 旭化成<3407.T>が反落。SBI証券では、米自動車シート材大手買収で、川下展開を加速と注目。投資評価「やや強気」、目標株価1640円を継続した。
 7月19日に米自動車シート材大手セージ・オートモーティブ・インテリアズ(以下「Sage社」)を買収すると発表。米投資会社クリアレイク・セージ・ホールディングスから約790億円で全株式を取得する。Sage社が抱える純有利子負債を含めた買収総額は10億6000万米ドル(約1200億円)で、2015年の米電池部材会社、ポリポア・インターナショナル社(買収額は約2600億円)以来の大型買収。シート状の人工皮革「ラムース」を製造し、Sage社に供給していた同社は買収を通じて完成車メーカーとの接点を増やし、川下展開を加速する。電気自動車(EV)の普及や自動運転技術の登場で自動車産業が変わる中、素材を生産する川上からより付加価値を高めた川下へ近づくことで、収益性向上と事業拡大が見込まれるとした。


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