後場コメント No.3  MS&AD、東映、クレハ、東芝など

2020/02/14(金) 15:57
★13:52  MS&AD-続伸 3Q累計純利益54%増 通期計画を超過
 MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725.T>が続伸。同社は14日13時30分に、20.3期3Q累計(4-12月)の連結純利益は2699億円(前期比54.2%増)だったと発表した。通期の会社計画2000億円を超過した。

 正味収入保険料が増加したことが寄与した。前年同期に計上したその他/連結調整損失427億円がなくなったことも寄与した。
 

★14:11  東映-後場下げ幅拡大 3Q累計営業益4%増も伸び鈍化を嫌気
 東映<9605.T>が後場下げ幅拡大。同社は14日14時、20.3期3Q累計(4-12月)の営業利益が180億円(前年同期比4.2%増)だったと発表した。上期の136億円(前年同期比25.7%増)から伸びは鈍化した。上期業績をけん引したワンピースなどのヒット作品が3Q(10-12月)はなかったことが響いた。

★14:24  クレハ-反落 JAXAと共同で原子状酸素照射による材料の抗菌活性発現を発見
 クレハ<4023.T>が反落。同社は14日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で、原子状酸素をプラスチック材料表面に照射することにより生じる微細な表面形状変化によって抗菌性能が発現することを発見したと発表した。

 原子状酸素を照射したプラスチック表面に対し、JISZ2801「抗菌加工製品-抗菌性試験方法・抗菌効果」に準拠した評価試験を実施したところ、結果、複数のサンプルで大腸菌、黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性が発現したことを確認したとしている。
 

★14:34  東芝-後場急騰 「架空循環取引に組織的関与認められず」との調査結果を公表
 東芝<6502.T>が後場急騰。同社は14日13時15分に決算を発表。併せて、連結子会社の東芝デジタルソリューションズの子会社である東芝ITサービス(以下、TSC)と複数企業が関与した架空循環取引について、調査結果を公表した。

 同社調査によれば、同取引は、特定の取引先の営業担当者が主導して組成したものと考えられ、調査で発見された証拠に基づけば、取引の組成へのTSCの役職員による主体的な関与は認められず、TSCの役職員による組織的な関与も認められなかったとして、組織的な関与を否定した。

 また、TSCにおいて本件取引を直接担当していた特定のTSC従業員(以下、「TSC特定従業員」)を含め、TSCの役職員が本件取引が架空取引又は循環取引であったことを認識していたことを証する直接的な証拠も発見されなかったとしている。

 併せて、前連結会計年度以前に発生・会計処理された取引については、各連結会計年度における同社連結財務諸表に与える重要性が乏しいことに鑑み、過去の決算の訂正は行わないとしている。

 株価は決算において、構造改革が進ちょくしていることが確認できたことに加え、上述の循環取引に同社が組織的に関与した証拠がなかったとの調査結果を好感した買いが優勢となっている。

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