米セールスフォース・ドットコム－大幅安　通期見通し引き下げを嫌気

5月29日 終値 前日比 前日比（％） ---------------------------------- CRM 174.79 -6.31 -3.48％ 　5月29日の取引でインターネットベースの顧客管理ソフトを販売する米セールスフォース・ドットコム(NYSE:CRM)が大幅に下落。2-4月期決算は、売上高と調整後の一株当たり利益が市場予想を上回ったが、大幅減益や通期見通しの引き下げが嫌気された。株価は一時、前日比10.41ドル安(-5.75％)の170.69ドルまで下落し、6.31ドル安(-3.48％)の174.79ドルで終了。年初来上昇率は3.68％に縮小した。 　セールスフォース・ドットコムが28日引け後に発表した2021年度第1四半期（2-4月）決算は、売上高が前年同期比30.2％増の48億6500万ドルとなり市場予想の48億4600万ドルを上回った。粗利益が27.9％増の36億1100万ドルとなったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で営業費用が43.6％増加し、純利益が74.7％減の9900万ドルとなった。調整後の一株当たり利益は0.70ドルと市場予想の0.69ドルを上回った。 　2021年度通期ついては、新型コロナウイルスの影響が続くとして、売上高を従来の210-211億ドルから最大でも200億ドル以下と見通しを引き下げ、調整後の一株当たり利益見通しを3.16-3.18ドルから2.93-2.95ドルに引き下げた。