ニューヨーク外国為替市場概況・21日 ポンド、全面高

2020/10/22(木) 06:04
 21日のニューヨーク外国為替市場でポンドは全面高。バルニエ欧州連合(EU)首席交渉官が「EUと英国が互いに妥協の姿勢を示せば合意は間近」と述べたことをきっかけに、交渉合意の期待が高まりポンド高が進んだ欧州市場の流れが継続。「英国とEUの通商交渉は11月半ばまでの合意を目指し再開される見通し」との報道もポンドの支援材料。英政府が正式に「EUとの自由貿易協定(FTA)など将来関係をめぐる交渉を再開する」と表明するとポンド買いが加速し、ポンドドルは一時1.3177ドルと9月8日以来の高値を付けた。また、ポンド円は137.67円、ユーロポンドは0.9012ポンドまでポンド高に振れた。  ユーロドルは4日続伸。終値は1.1861ドルと前営業日NY終値(1.1822ドル)と比べて0.0039ドル程度のユーロ高水準だった。オフショア市場でドル安・人民元高が進んだうえ、ポンドドルが大幅に上昇した影響を受けてユーロ買い・ドル売りが優勢となった。米追加経済対策の合意期待も投資家のリスク選好につながり、ユーロ買い・ドル売りを誘った。23時30分過ぎに一時1.1881ドルと9月16日以来の高値を付けた。ただ、新型コロナウイルスのワクチン開発を巡る不透明感から米国株が失速すると、リスク・オンのドル売りが後退したため伸び悩んだ。  ドル円は3営業日ぶりに反落。終値は104.59円と前営業日NY終値(105.50円)と比べて91銭程度のドル安水準だった。ドルが人民元やポンドに対して下落した影響を受けて、円買い・ドル売りが優勢となった。24時前に一時104.34円と9月21日以来1カ月ぶりの安値を付けた。市場では「2日に付けた直近の安値104.94円を下抜けたことで断続的にストップロスを誘発した」との声が聞かれ、テクニカル的な売りが出た面もあったようだ。ただ、米国株が失速するとドル売りの勢いは後退し、104.62円付近まで下げ渋った。  ユーロ円は4日ぶりに反落。終値は124.06円と前営業日NY終値(124.72円)と比べて66銭程度のユーロ安水準。ドル円の下落につれた円買い・ユーロ売りが優勢となり、24時前に一時123.91円と日通し安値を付けた。その後の戻りも124.18円付近にとどまった。 本日の参考レンジ ドル円:104.34円 - 105.53円 ユーロドル:1.1822ドル - 1.1881ドル ユーロ円:123.91円 - 124.84円
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