ニューヨーク外国為替市場概況・7日 ドル円、3日続落

2021/05/08(土) 06:03
 7日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3日続落。終値は108.60円と前営業日NY終値(109.09円)と比べて49銭程度のドル安水準だった。米労働省が発表した4月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比26.6万人増と予想の97.8万人増を大きく下回り、失業率が6.1%と予想の5.8%より弱い内容だったことが分かると、米長期金利の低下とともにドル売りが先行。目先のストップロスを断続的に巻き込んで一時108.34円まで値を下げた。  ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。米長期金利の指標である米10年債利回りが一時1.4643%前後まで急低下したあと上昇に転じたためドル円にも買い戻しが入った。ダウ平均が連日で史上最高値を更新するなど、米国株相場が底堅く推移したことも相場を下支えし、108.88円付近まで下げ幅を縮める場面があった。もっとも、円以外の通貨に対してはドル売りが続いたため、ドル円の戻りは限定的だった。  なお、市場では低調な米雇用統計について「雇用のミスマッチが起きていると考えられるものの、これは一過性にとどまる見込み。新型コロナウイルスのワクチン普及などを追い風に米労働市場は正常化の動きが続くだろう」との声が聞かれた。  ユーロドルは続伸。終値は1.2166ドルと前営業日NY終値(1.2065ドル)と比べて0.0101ドル程度のユーロ高水準だった。低調な米雇用統計を受けて全般ドル売りが先行。米長期金利は上昇に転じたものの、米国株高に伴うリスク・オンのドル売りも出たため、終日底堅く推移した。5時前には一時1.2171ドルと2月26日以来の高値を更新した。  主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時90.19と2月26日以来の安値を付けた。  ユーロ円も続伸。終値は132.12円と前営業日NY終値(131.62円)と比べて50銭程度のユーロ高水準。米国株相場の上昇を背景に投資家のリスク選好意欲が高まり円売り・ユーロ買いが優勢になった。5時前に一時132.18円と日通し高値を更新した。  ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。英ポンド円は一時152.12円、豪ドル円は85.32円、NZドル円は79.20円、スイスフラン円は120.62円、南アフリカランド円は7.73円まで値を上げた。 本日の参考レンジ ドル円:108.34円 - 109.29円 ユーロドル:1.2053ドル - 1.2171ドル ユーロ円:131.48円 - 132.18円
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