富智康集団の目標株価引き下げ=クレディ・スイス
クレディ・スイスは最新リポートで、富智康集団(02038)が明らかにした赤字転落の業績見通し失望を示し、目標株価を2.5HKドルから2.3HKドルに引き下げた。投資判断は「中立」に据え置いた。これまでは早ければ2018年にも収支均衡を達成すると予想していたが、現時点の粗利益や営業支出などを考慮すれば達成時期は2020年に後ずれする見通しとした。『AAストックス』が21日伝えた。
富智康集団は20日大引け後、2017年12月本決算の損益が最大5億2500万米ドルの赤字となるようだと発表。ただ、売上高は120億米ドルを超えると見込む(前年は62億3300万米ドル)。クレディ・スイスは、2017年10-12月期も小米やノキア、華為技術などの顧客にけん引される形で、7-9月期の増収の勢いが続いたとみている。ただ、17年下期の粗利益率はさらに悪化して1.3%に落ち込んだもようで、新規事業の収益力に対する懸念は深まったとした。また、17年下期に同社投資ポートフォリオの減損処理は2億1500万米ドルに膨らんだ。クレディ・スイスの試算では、ノキアから事業を買い取った影響で富智康集団の営業支出は17年下期に2億5200万米ドルに達し、従来予想の1億7300万米ドルを大きく上回ったとみられる。
富智康集団の21日前場終値は前日比3.14%安の2.16HKドル。
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