キングソフトが急伸、2年5カ月ぶり高値　7－9月期決算68％増益

　22日の香港市場でキングソフト（03888）が急伸。前場終値は前日比11.60％高の24.05HKドルだった。一時は24.70HKドルまで上昇し、取引時間中として2015年7月3日以来ほぼ2年5カ月ぶりの高値を付けた。21日大引け後発表した2017年7－9月期決算が市場予想を上回る増益となり、好感する買いが膨らんだもよう。 　7－9月期の純利益は前年同期比68％増の2億3800万元に達した。ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想は1億8100万元だった。大幅増益の主因は非継続事業扱いとなった関連会社のチーター・モバイルによる1億3000万元の利益貢献。継続事業の税引き後利益は1億4200万元と、前年同期比で8％減少した。ただ、継続事業の1株当たり利益（EPS）は0.12元で、前年同期の0.10元を上回った。 　売上高（継続事業のみ）は16.0％増の13億300万元だった。クラウドサービス部門とオフィスソフト部門の売上高をそれぞれ80％、50％伸ばし、稼ぎ頭のゲーム部門の減収を穴埋めした。ゲーム部門売上高は、2016年5月に配信を始めた「剣侠情縁1」の寿命が近付いたことが響き、6％減の7億4700万元にとどまった。代わって後継ゲームの「剣侠情縁3」の収入が伸びた。7－9月期の1日当たり平均最高同時ゲームユーザー数は87万1800人で、前年同期比11％縮小した。