米キャタピラー－大幅下落　大幅増収増益も業績ピーク見通しを嫌気

4月24日 終値 前日比 前日比（％） ---------------------------------- CAT 144.44 -9.55 -6.20％ 　4月24日の取引で 米建機最大手のキャタピラー（NYSE：CAT）が大幅に下落した。1-3月期は市場予想を上回る大幅増収増益となり通期見通しも引き上げられたが、CEOのコメントを受けて業績がピークを超えたとの見方が強まった。株価は一時7.11ドル高(+4.62％)まで上昇したが、その後10.63ドル安(-6.90％)まで下落。9.55ドル安(-6.20％)の144.44ドルで終了した。1銘柄でダウ平均を65ドル押し下げ、年初来では8.34％安となった。 　キャタピラーが4月24日に発表した2018年第1四半期（1-3月期）決算は、売上高が前年同期比30.9％増の128億5900万ドルとなり市場予想の120億7100万ドルを上回った。営業利益は同5.5倍の21億800万ドル、純利益が8.7倍の16億6500万ドル。調整後の一株当たり利益は前年同期の1.28ドルから2.82ドルに増加し、市場予想の2.13ドルを上回った。 　2018年通期については希薄化後の一株当たり利益見通しのレンジを2.00ドル引き上げ9.75-10.75ドルとし、調整後の一株当たり利益を市場予想の9.34ドルを上回る10.25-11.25ドルとした。 　決算発表の電話会議では、ジム・アンプレビーCEOが、トランプ大統領が導入した鉄鋼などへの輸入関税により原材料費が上昇するため、第1四半期の業績が今年の最高水準になるとの見通しを示した。