前場コメント No.11 市光工業、愛三工業、ニフコ、ネクストジェン、テルモなど

2017/06/22(木) 11:31
★10:01  市光工業-CSが目標株価引き上げ Valeoとのシナジー・拡販効果のさらなる発現に期待
 市光工業<7244.T>が大幅反発。クレディ・スイス証券では、Valeoとのシナジー・拡販効果のさらなる発現に期待。投資評価「OUTPERFORM」を継続、目標株価は600円→1100円と引き上げた。
 業績予想およびバリュエーションの見直しにより、目標株価を引き上げ。極めて好調な拡販状況を評価、中小型自動車部品カバレッジにおいて最も強いモメンタムを有する銘柄として推奨するとした。
 車載ランプや電子ミラーといった新製品の拡販が加速する見込み。新たに開示された2022年度の売上高目標1600億円は、堅調な着地となった前17.3期以降も拡販効果が継続し、主要車種への展開が一層加速される見通しにあるととらえられる。提携範囲の拡大を発表したValeoとのシナジー効果は、共同購買によるコストメリットなどにとどまらず、新技術・新製品の共同開発や生産の地理的相互補完によるシェアの拡大などの恩恵をもたらすと注目。

★10:05  愛三工業-CSが目標株価引き下げ コア商品への期待は不変も収穫期はやや後ずれ
 愛三工業<7283.T>が続落。クレディ・スイス証券では、コア商品への期待は不変も収穫期はやや後ずれとコメント。投資評価「NEUTRAL」を継続、業績予想を下方修正し、目標株価は950円→900円と引き下げた。
 来19.3期以降の成長期に備え、コア商品の競争力強化や生産拠点の生産性改善などに注力する時期が続く見込み。同社の中長期成長の中核を担うコア商品(燃料ポンプモジュール、EGRバルブ、スロットルボディー、キャニスター)の開発および展開は、計画通りに進行していると推定されるが、得意先の生産台数や為替といった外部要因を主に、従来の中計目標売上高(19.3期2500億円)の達成は困難な状況になったと判断。2020年のインドBharat VI規制をはじめとして、各国の燃費/排ガス規制に対応したコア商品の需要拡大に対する期待値は不変だが、成長期の到来はやや後ずれする見通し。

★10:08  ニフコ-CSが目標株価引き上げ 短期的には中国台数リスクが懸念される
 ニフコ<7988.T>が反発。クレディ・スイス証券では、車載樹脂部品の拡販は国内外で堅調も、短期的には中国台数リスクが懸念されるとコメント。投資評価「NEUTRAL」を継続、目標株価は6400円→6500円と引き上げた。
 ファスナーを中心とした車載樹脂部品の日系メーカーへの拡販、新規海外拠点の拡充などに伴い、中長期展望に対する期待値は変化なし。燃費規制に伴い需要が拡大する軽量化技術に貢献する部品として、同社の車載樹脂部品の事業環境は今後も良好であると考えられる。
 一方、今18.3期は短期的な収益モメンタムの失速を予想。日系メーカーの基幹車種を中心とした立ち上げが中盤に集中し、北米新拠点の立ち上げによるコストが響くほか、主要得意先の台数下振れリスクなどが散在する。とりわけ主要得意先の1社である現代自動車の中国生産は3月以降大幅な下落を見せており、同社収益に対するリスクファクターの1つとして注視するとした。

★10:12  ネクストジェン-上げ幅拡大 エンタープライズ向けVoIP製品・ソリューションを統合・体系化
 ネクストジェン<3842.T>が上げ幅拡大。同社は22日10時に、エンタープライズ向けVoIP製品・ソリューションを「VOICEMARK」の名称で新たに統合・体系化することとし、エンタープライズ向けビジネスの拡大を狙うと発表した。
 同社は、エンタープライズ向けに多くの導入実績のある通話録音製品およびソリューションパートナーの製品を組み合わせることで、エンタープライズの課題解決を行っているという。今回、これらを「VOICEMARK」のブランドで統一し、従来は様々な切り口から提案していた製品・ソリューションをトータルで提案するとしている。今後の収益拡大への寄与が期待され、買いが入っている。

★10:12  テルモ-野村が目標株価引き上げ 18.3期も好業績が続くと予想
 テルモ<4543.T>が7日続伸。野村証券では、今18.3期も好業績が続くと予想。レーティング「Buy」を継続、目標株価は5600円→5700円と引き上げた。
 今18.3期はほぼ全事業において堅調な業績が期待できる。ホスピタル事業では、海外の不採算案件の整理も一巡する見込み。主力のカテーテル製品が含まれる心臓血管事業では、国内の薬剤溶出ステントの市場シェア維持、海外のTRI(手首からカテーテルを挿入する手技)向け製品の好調が引き続き期待される。今後の注目点について、大命題は治療用カテーテル領域での成長と指摘。


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