前場コメント No.11 アズビル、八十二銀行、アステラス、高砂熱学工業、日本ハムなど

2017/05/25(木) 11:30
★9:44  アズビル-みずほが目標株価引き上げ 資本効率向上への姿勢変化は評価
 アズビル<6845.T>が7日ぶり反発。みずほ証券では、資本効率向上への姿勢変化は評価も、株価はおおむね妥当水準とみて、投資判断「中立」を継続した。目標株価は3600円→4200円と引き上げた。
 前17.3期決算では増配に加え、約2年ぶりに自社株買いを発表しており、資本効率向上を図る意向が示された。投資指標面から割安感はなく投資判断「中立」を継続するが、こうした姿勢変化は評価できるとした。
 業績面については、課題である利益を伴った海外成長は依然道半ばであるが、全社利益の約6割を稼ぐBA事業での、(1)ビジネスモデルの強さ(国内シェア8割を確保し、既設ビルの改修やメンテナンスサービスによる安定収益源を有する)、(2)良好な外部環境(東京五輪に向けた都心部の建築市場の活性化やオフィス市況改善)などにより、相対的な業績安心感は高いとみる見方は不変とした。

★9:44  八十二銀行-大和が目標株価引き下げ 2017年度は計画並みを見込むも見通しは厳しい
 八十二銀行<8359.T>が反落。大和証券では、2017年度は計画並みを見込むも、見通しは厳しいとコメント。投資判断「3(中立)」を継続、目標株価は700円→650円と引き下げた。
 2017年度連結当期純利益は銀行計画に沿った着地を予想。資金利益の減少や与信費用悪化により、利益見通しは厳しい。長期計画目標に沿った格好での増配・自己株式取得に期待するとした。

★9:48  アステラス製薬-CSが目標株価引き下げ 3期連続の減益に直面すると予想
 アステラス製薬<4503.T>が5日続落。クレディ・スイス証券では、3期連続の減益に直面すると予想。投資評価「NEUTRAL」を継続、目標株価は1600円→1500円と引き下げた。
 業績および株価のドライバーであった前立腺がん治療薬イクスタンジの売上予想を下方修正。イクスタンジは2016年10月に米国で前立腺がん化学療法未治療、いわゆるプレケモ適応のラベル追加が認められたにもかかわらず、その後の新規処方箋発行枚数は伸びていない。日欧での売上高が伸び悩み始めており、最大市場である米国での売上高はリベートや無償サンプルなどの提供で踊り場となる見通し。2019年の米国での過活動ぼうこう治療薬ベシケアと肺がん治療薬タルセバの特許切れを前にして、イクスタンジの泌尿器科領域へのフランチャイズ拡大でパテントクリフを緩やかにすることが難しくなったとした。

★9:50  高砂熱学-SMBC日興が目標株価引き上げ 売上総利益率の向上続くとみる
 高砂熱学工業<1969.T>が大幅に8日続伸。SMBC日興証券では、売上総利益率の向上続くと判断。投資評価「1(アウトパフォーム)」を継続、目標株価を1860円→1950円と引き上げた。
 同社は今18.3期を営業減益計画としているが、前17.3期に工事損失引当金を積み増しながらも売上総利益率が改善したことを踏まえると、今18.3期も総利益率向上が続く公算が大きい。SMBC日興では前期比9%営業増益を予想。また、同社は総還元を意識した株主還元方針を有しており、不定期ながら自己株式取得実施の可能性があるとの見方を示した。

★9:55  日本ハム-SMBC日興が目標株価引き上げ 加工事業の収益改善本格化は株価にプラス
 日本ハム<2282.T>が4日続伸。SMBC日興証券では、加工事業の収益改善本格化は株価にプラスと判断。投資評価「1(アウトパフォーム)」を継続、目標株価を3800円→4510円と引き上げた。
 株式市場では、同社の加工事業の収益性改善に対する期待が低いとみられる。食品業界では、中食や外食へと食シーンが拡がる食の外部化が進んでいるが、同社はウィンナー「シャウエッセン」のブランド力が強すぎるあまり、こうした需要構造変化への対応が遅れていた。こうした対応には、原料食肉を取り扱う食肉事業のノウハウと、流通や消費者のニーズに応える加工事業の技術を組み合わせた展開が必要であったが、社内交流を含めた成果は、前17.3期下期から出始めたばかり。
 上記を背景に、加工事業の営業利益率は、15.3期の1.0%から前17.3期には3.5%へ改善。今18.3期に4.7%、23.3期には6.1%へ高まると予想。


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