前場コメント No.9 出光興産、NOK、NTT、UTグループ、ダイセルなど

2017/11/24(金) 11:30
★9:30  出光興産-みずほが目標株価引き上げ 堅調な業績推移だが割安感は限定的
 出光興産<5019.T>が3日続伸。みずほ証券では、堅調な業績推移だが割安感は限定的と判断。来春の中計に注目するとし、投資判断「中立」を継続、目標株価は2800円→3600円と引き上げた。
 2Q決算内容や足元の市況動向を反映させ、業績予想を見直し。好調な市況環境を背景に、業績予想は上方修正。現値とのかい離率を踏まえ、投資判断は「中立」を継続。2Q決算時に増配を実施、堅調な業績を背景に高水準のFCFと公募増資で財務体質も大幅に改善。2018年春には次の中期経営計画の策定・公表が見込まれ、その中でさらなる財務基盤の拡充と新たな株主還元方針が示されるかに注目するとした。

★9:35  NOK-TIWが「2+」継続 シール販売が好調 電子部品は体質改善が進む
 NOK<7240.T>がもみ合い。投資情報会社のTIWでは、シール販売が好調なほか、電子部品は体質改善が進んでいると判断。投資評価「2+(Outperform)」を継続した。
 今18.3期上期決算では、主力2事業(シール、電子部品)の収益がそろって上向き、大幅営業増益となっており、収益変動が激しい電子部品事業において体質改善が進んでいることを確認。通期計画は7月に続き、再度上方修正されており、さらなる上振れ余地を期待。今18.3期は将来成長への投資が膨らむ中でも2ケタ増益が見込めるとして、ポジティブに評価。

★9:35  NTT-JPモルガンが目標株価引き上げ 19.3期コンセンサス予想にアップサイドあり
 NTT<9432.T>が反発。JPモルガン証券では、来19.3期コンセンサス予想にアップサイドありと判断。投資判断「Overweight」を継続、目標株価を6200円→7300円と引き上げた。
 業績予想はほぼ不変。目標株価はバリュエーション基準年度の変更に伴って引き上げ。来19.3期に向けては全セグメントで増益が図られ、さらにコンセンサス予想にはまだまだ上振れ余地があると予想。

★9:38  UTグループ-三菱UFJMSが目標株価引き上げ マージン改善を評価
 UTグループ<2146.T>が10日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、マージン改善を評価。投資判断「Buy」を再強調、目標株価を2300円→3500円と引き上げた。
 エクイティストーリーを強めるとコメント。従来、主力のマニュファクチャリング(製造派遣)事業の高成長による来19.3期業績に注目していた。加えて、会社側のマージン改善の取り組みを評価し、営業利益率予想を上方修正。中期的な高利益成長率の確度が高まったと判断して、目標株価算出基準期を20.3期に移行し、目標株価を引き上げ。同社の営業利益率改善への意識の高まりに注目しているとした。
 会社側は中期経営計画最終年度21.3期に向けて、継続的にマージン改善を目指す考え。粗利率は製造派遣事業の単価上昇や、高マージンのエンジニアリング事業(技術者派遣)へのシフトを目指す。また、販管費率は採用活動などの業務プロセス効率化や、1工場あたりの平均派遣人数引き上げによる管理コスト負担抑制を目指していると指摘。

★9:41  ダイセル-三菱UFJMSが目標株価引き下げ フィルタートウの価格底打ちまで様子見
 ダイセル<4202.T>が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、フィルタートウの価格底打ちが見えるまで様子見とし、投資判断「Neutral」を継続した。目標株価は1480円→1450円と引き下げた。
 エクイティストーリーを新たに「セルロースでのフィルタートウの需給悪化や、火工品での応援出荷のピークアウトにより、緩慢な利益成長が続く」とした。7月に発生した大竹工場の火災影響は今18.3期会社計画に織り込まれ、来年秋の完全復旧に向けたメドも立った。しかし、外部環境が好転したとは言い難く、株価を押し上げるような利益成長が期待できる段階ではない。たばこ向けフィルタートウは需給の改善がみられず、2018年の契約分についても単価が下落すると予想。単価の改善が期待できるのは、早くとも2019年の価格交渉に入る2018年秋以降になる見通し。


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