後場コメント No.1 キリンHD、イトーヨーギョー、関西ペイント、新内外綿、キヤノンMJなど

2017/10/20(金) 15:00
★12:30  キリンHD-野村が「Neutral」へ引き下げ 割安感は薄れた
 キリンホールディングス<2503.T>が続落。野村証券では、割安感は薄れたとみて、レーティングを「Buy」→「Neutral」と引き下げた。目標株価は2800円→3000円と引き上げた。
 協和発酵キリン(4151)の利益見通し変更を反映し、野村予想を減額。一方、国内ビール事業に対する利益成長確度が高まったため、Sumof-the-parts法で日本総合飲料事業に適用するEV/EBITDA倍率を10倍から10.5倍へ引き上げ、目標株価を増額。
 キリンビバレッジでのポートフォリオ強化、ブラジル事業売却など構造改革に一定のメドを付けた。また、国内ビール事業では同社のリーダーシップのもと、利益プール拡大への取り組みを進めている点も株価にほぼ織り込まれた。さらなる構造改革のほか、買収・提携といった外部資源の活用など今後の成長戦略に期待するとした。

★12:30  イトーヨーギョー-後場買い気配 上期営業赤字縮小見込む 高付加価値の道路製品堅調
 イトーヨーギョー<5287.T>が後場買い気配。同社は20日前引け後、18.3期上期(4-9月)の営業損益予想を従来の7200万円の赤字から3900万円の赤字(前年同期は9600万円の赤字)へと引き上げると発表した。売上高予想は9億8400万円から13億6500万円(前年同期比42.8%増)へと上方修正。
 関東・東北地区での需要による受注が順調となり、特に付加価値の高いライン導水ブロックを中心とした道路製品が堅調に推移した。

★12:30  関西ペイント-もみ合い 18.3期~20.3期経常利益を1%/1%/2%増額 「中立」継続
 関西ペイント<4613.T>がもみ合い。ゴールドマン・サックス証券では、今18.3下期以降のインドルピーの前提を1.7→1.75円に見直したことを主因に、今18.3期~20.3期経常利益予想を1%/1%/2%増額修正。投資判断「中立」を継続、目標株価は2400円→2600円と引き上げた。
 1Qの進ちょくは通期会社計画に対して22%とそれほど高くはなかったものの、2Q以降はHelios社の新規連結効果(通期で20億円程度)や、インドの物品税導入後の汎用塗料需要正常化などにより、通期計画はおおむね達成可能と判断(会社計画490億円に対し、GS予想486億円)。引き続き、インドが成長ドライバーだが、さらなる利益上積みのためにはアフリカの赤字解消や、アジアにおける自動車生産の回復、M&A(合併・買収)の活用によるノン・オーガニックな利益成長などが必要と考えるとした。

★12:31  新内外綿-小安い 通期営業益を下方修正 紡績部門で需要振るわず
 新内外綿<3125.T>が小安い。同社は20日11時40分に、18.3期通期の連結営業利益予想を従来の2.0億円から0.3億円(前期比82.8%減)に引き下げると発表した。
 同社グループ紡績部門において、顧客である国内の各産地の需要が振るわず販売が想定を大きく下回った。また、タイにおける販売子会社も日本向けの輸出が落ち込んだことも響く。
 また、18.3期上期(4-9月)の連結営業利益予想については従来の1.0億円から0.2億(前年同期比87.2%減)に引き下げた。

★12:34  キヤノンMJ-野村が目標株価引き上げ 「市場成熟化に負けない最恐企業」
 キヤノンマーケティングジャパン<8060.T>が4日ぶり大幅反発。野村証券では、「市場成熟化に負けない最恐企業」と注目。レーティング「Buy」を継続、目標株価を2979円→3508円と引き上げた。
 事務機販売と付帯するソリューションの提供を行うビジネスソリューションやITソリューション、キヤノン製デジタル家電の卸売販売を行うイメージングシステムが事業の柱。高いコスト競争力と短い新製品投入サイクルにより、キヤノンは成熟・縮小市場で勝ち残りと残存者利益の獲得を狙える。同社の主力製品でも、市場の成熟化と過当競争から、一部の競合企業が事業の縮小や見直しを検討しており、今後も安定的なシェア拡大と業績成長が見込まれることから、業績予想を上方修正。


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